Home 9 ビジネスコラム 9 展示会リード獲得を現地まで一貫支援|ビッグビートの海外展示会出展サポート
ベトナム 繊維産業

海外展示会は、現地のバイヤーやパートナーと直接会える、数少ない接点です。ただ、言語や文化、商習慣の違いから、準備と現地運営には多くのハードルがあります。会期が始まってから「ブースの動線が機能していない」「スタッフが質問に答えられない」と気づいても、その場で立て直すのは難しくなります。

展示会出展企業を対象にした調査では、出展の課題として「準備・運営にかかる社内の人員や工数が不足している」が39.7%、「出展後のフォローアップ体制が不十分」が32.5%に上ります(展示会白書)。成果を分けるのは、会期中の運だけではなく、出展前の設計と出展後の動きです。

株式会社ビッグビートは、海外展示会の出展企画から現地運営までをワンストップで支援しています。タイ・ベトナムに現地法人を持ち、日本の品質基準を保ったまま、現地からのサポートを提供しています。この記事では、支援内容と、リード獲得につなげるための設計の考え方をまとめます。

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この記事でわかること

  • 海外展示会の成果は、出展前の設計と現地運営の両方で決まる
  • ビッグビートは企画・ブース造作・スタッフ手配・会期中の運営・クローズ対応までを一貫支援する
  • 現地法人を持つため、文化や商習慣を踏まえた演出と運営ができる
  • 会期後のフォローまで設計して、初めてリード獲得につながる

ビッグビートの海外展示会出展支援とは

まず、海外展示会で成果が分かれる理由を整理したうえで、支援の全体像を紹介します。

出展の成果を分ける2つの工程

展示会出展の課題は、来場者数や名刺の枚数ではなく、その前後の工程に表れます。展示会出展企業の調査では、課題の上位に次の項目が挙がっています。

出展の課題 回答割合
費用対効果が見えにくい 50.0%
準備・運営にかかる社内の人員や工数が不足している 39.7%
獲得リードの質が低い 34.5%
出展後のフォローアップ体制が不十分 32.5%

海外展示会では、この2つの工程の難易度がさらに上がります。準備では、現地の施工会社との調整、言語の異なるスタッフの手配、資材の輸送と通関が必要になります。現地運営では、来場者の質問に即答できる体制と、商談につながる会話の設計が求められます。

展示会そのものの位置づけも変わりつつあります。日本アセアンセンターが2026年にバンコクで実施した展示・商談の取り組みでは、ローカライゼーションや現地パートナーとの共創、展示会・ビジネスマッチング後のフォローアップが主要テーマとして挙げられました。単に製品を並べる場から、現地企業との事業形成の入口へと役割が移っています。

支援の全体像

ビッグビートの支援は、出展が決まった段階から会期後のクローズ対応までを一つの流れとして担います。

フェーズ ビッグビートが担うこと
出展前 出展目的の明確化、出展先の選定、スケジュール管理、ブースの設計・造作
会期中 当日の進行管理、来場者対応、通訳・スタッフの手配、トラブル対応
会期後 撤去対応、リード情報の整理、開催後のレポート

タイ・ベトナムに現地法人を持ち、現地スタッフと日本語スタッフの双方が対応します。日本国内にいながら、現地の状況を踏まえた判断ができることが、海外展示会の支援で最も差が出る部分です。

支援の進め方は、すべてを任せる形に限りません。ブースのデザインと造作だけ、現地スタッフの手配だけ、会期中の運営だけといった部分的なご依頼にも対応しています。自社で手がけたい領域を残しつつ、現地対応が必要な工程だけを任せる進め方も選べます。

出展準備から現地運営までの支援内容

ここからは、支援内容を工程ごとに紹介します。

出展戦略・企画の支援

出展が決まった段階で、まず目的の整理から入ります。「新規顧客の開拓」なのか「既存顧客との関係強化」なのか「新製品の認知」なのかによって、出展する展示会の選び方も、ブースの設計も変わります。

  • 出展目的の明確化:達成したい状態と、その判断基準の整理
  • 出展先の選定:業界・開催地・来場者層を踏まえた展示会の選定
  • スケジュール管理:出展申込から会期までの工程管理
  • KPIの設計:商談数・有効リード数・ブース訪問者数など、測定する指標の設定

海外の展示会では、出展申込や出展要件の確認に時間がかかります。会期の数か月前から逆算して動き出すことが、準備を安定させる前提になります。

出展先の選定では、次の観点を確認します。同じ業界の展示会でも、来場者の属性や商談の成立しやすさは会場ごとに異なります。

  • 来場者層:意思決定に関わる担当者が来場するか
  • 開催地:自社の見込み客が集まる地域か。周辺国の顧客も来場するか
  • 開催規模:ブースの位置や競合の出展状況
  • 開催時期:自社の製品サイクルや他の施策との重なり

目的と観点を突き合わせたうえで、複数の候補から選定します。初出展の場合は、いきなり大型の展示会を選ぶより、目的に合った規模から始めて運用を固める進め方も有効です。

ブースのデザイン・造作

ブースは、来場者が立ち寄るかどうかを決める入口です。目的に応じた設計を行い、現地の施工会社と連携して設営・撤去までを管理します。

出展の目的 ブース設計の方向性
商談を増やす 動線から少し離れた商談スペースの確保、落ち着いて話せる環境づくり
名刺・リードを集める 通路側へのデモやタッチポイントの配置、立ち寄りやすいレイアウト
新製品を披露する 製品を中央に据えた導線、説明スタッフが常時対応できる配置

「誰に、どうやって、何を伝えるか」を間取りに落とし込むことで、ブース訪問者をリードにつなげやすくなります。海外では会場の規定や搬入経路も異なるため、現地の施工会社との連携が不可欠です。

会場ごとに、ブースの高さ制限、使用できる資材、電気容量、搬入の時間帯などが細かく決められています。日本で作図したプランが、そのまま現地で施工できるとは限りません。現地の規定を確認したうえで設計し、施工会社と工程をすり合わせることで、会期直前の手戻りを防ぎます。資材を現地で調達するか日本から輸送するかの判断も、この段階で決めておきます。

現地の文化・商習慣に配慮した演出

現地で受け入れられる演出は、国によって異なります。色使いやレイアウト、接客スタイルなど、文化的な背景に合わせた最適化を行います。

  • 色・デザイン:宗教や習慣を踏まえた配色と表現の確認
  • レイアウト:来場者の動き方や商談の進め方に合った空間設計
  • 接客スタイル:現地で好感を持たれる声かけや案内の方法

日本で成果を上げた演出をそのまま持ち込むと、意図が伝わらないことがあります。現地スタッフが違和感を確認できる体制を取ることで、当日の手戻りを防ぎます。

制作物の表現も、現地の確認が必要です。商品名やキャッチコピーの直訳は意味が伝わりにくく、宗教や習慣に触れる表現が意図せず含まれることもあります。現地語のネイティブスタッフが文案とデザインを確認したうえで、印刷・施工に進めます。会期直前の修正は現地でも対応が難しくなるため、余裕を持ったスケジュールで確認の時間を確保します。

多言語スタッフ・通訳の手配

海外展示会では、来場者の言語も多様です。英語に加えて、タイ語・ベトナム語・中国語など、想定される来場者に合わせた人材を配置します。

  • 言語の見極め:開催地と来場者層に応じた言語の組み合わせ
  • 商談対応力:製品理解のあるスタッフの配置
  • 事前研修:製品知識と聞き取り項目の共有

通訳を介する商談では、会話の内容が記録に残りにくくなります。名刺交換やヒアリングの項目をあらかじめ決めておき、後日のフォローで使える情報を残す運用にします。

当日の体制は、来場者が集中する時間帯を想定して組みます。開場直後と昼過ぎは混み合いやすく、商談スペースが埋まると、見込みの高い相手を待たせてしまいます。案内役と商談役を分け、待ち時間が出ないように動線を設計することも、運営側の役割です。

販促物の制作と現地手配

カタログやノベルティは、現地語への対応と現地での物流までを含めて準備します。日本から輸送すると、通関や期間の面でリスクがあります。

  • 販促物の制作:現地語のカタログ、ノベルティ、展示パネルの制作
  • 現地印刷・配送:現地での印刷手配と会場への搬入
  • 在庫管理:余剰分の保管と、次回出展への引き継ぎ

制作と物流をまとめて手配することで、会期直前の不足や遅延を避けられます。

会期中の運営とクローズ対応

会期中は、受付から来場者対応、進行管理、トラブル対応までを現地で担います。会期後は、撤去対応とリード情報の整理、開催後のレポート作成までを一貫して行います。

  • 会期中の運営:進行管理、来場者対応、資料の補充、トラブル対応
  • 会話内容の記録:課題・検討状況・次回アクションの記録ルール
  • クローズ対応:撤去、リード情報の整理、レポートの提出

会期中に記録した会話の内容が、会期後のフォローの質を決めます。「誰が、何に興味を持ち、どの段階にいるか」まで残すことを、運営側の標準にしています。

会期中は、日ごとに記録をチームで共有し、優先してフォローすべき相手を確認します。海外の展示会では会期が数日にわたることも多く、初日に会話した内容を最終日まで持ち越すと、記憶が薄れてしまいます。その日のうちに記録を整理する運用にしておくと、会期後のフォローが具体的な内容から始められます。

展示会リード獲得につながる設計

運営を任せる場合でも、リードの扱い方だけは主催企業の設計が必要です。

リードの選別基準を先に決める

展示会で獲得したリードのすべてが、すぐ商談に進むわけではありません。標準的な推計では、今すぐ営業・商談に進められるリードは約3分の1、将来的に検討可能なリードが約3分の1、対象外が約3分の1とされています(展示会白書)。

  • 引き継ぎの条件:どの会話・属性なら営業に渡すか
  • 育成の条件:どの層をメールや資料で育てるか
  • 除外の条件:対象外と判断する基準

基準を先に決めておけば、会期中の記録もその基準に沿って残せます。逆に基準が曖昧なままだと、集めた名刺が整理されないまま埋もれてしまいます。

会期後のフォローまでを設計する

展示会の成果は、会期後の動きで決まります。理想は会期中から翌日までに第一報を送り、1週間以内に次のアクションを提案することです。

  • お礼と資料送付:会期後1週間以内を目安に第一報を送る
  • 関心度別のフォロー:ホットリードは営業、それ以外はメールで育成する
  • 会話内容に触れる:ブースで話した内容に触れた個別メッセージを送る

海外の展示会では、会期後のフォローアップまでが重要だと指摘されています(日本アセアンセンターの事業報告)。商談の継続、サンプル評価、現地仕様への改良、契約条件の調整までを見据えて、会期後の担当と手順を決めておくことが、リード獲得を成果につなげる条件になります。

評価の指標も、名刺の枚数から一段深いところに置くことをおすすめします。有効リード数、商談化数に加えて、会期後6か月・12か月時点で継続している案件の数まで追うと、出展の効果を次の出展計画に反映しやすくなります。

海外展示会ならではの注意点

海外展示会では、国内の出展とは異なる確認事項があります。とくに次の点は、出展前に確認しておく必要があります。

項目 確認すること
規制・認証 輸入規制、製品認証、広告表現に関する現地ルール
商習慣 交渉の進め方、意思決定の単位、契約の考え方
価格・為替 為替変動を踏まえた価格設定と、見積りの有効期限
サポート体制 納期、保守、アフターサービスの説明準備
競合環境 価格競争の状況と、自社の差別化ポイントの整理

現地では、価格や品質だけでなく、導入後の運用コストや省エネルギー効果、現地企業との共同事業といった点が評価される傾向があります。展示会で何を伝えるかを、出展前に整理しておくことが重要です。

競合環境の変化も踏まえておきましょう。価格競争が激しい市場では、製品スペックの比較だけでは選ばれにくくなっています。導入後の運用コスト、保守やアフターサービスの体制、法規制や認証への対応など、取引後の姿まで含めて説明できる状態にしておくことが、商談の入口に立ちやすさにつながります。

支援実績

IT・ハイテク業界を中心に、多くの企業の海外展示会出展を支援してきました。

領域 内容
支援してきた企業 STマイクロエレクトロニクス、アカマイ・テクノロジーズ、富士通Japan、サイボウズなど
支援範囲 出展企画、主催者事務局との調整、ブースのデザイン・造作、会期中の運営、クローズ対応
対応する展示会 国内展示会、海外展示会、オンライン展示会

支援事例では、製造業の現場の悩みに課題起点で応える展示体験を設計し、ブースでの会話と理解を生み出した例や、複雑なテクノロジーを「体感」に翻訳するブース設計で来場者の関心を引き出した例があります。展示会のブースは、見た目だけで成果が出るものではありません。出展の目的に見合ったコミュニケーションを設計することが、引き合いを生むブースにつながります。

1995年の創業以来、数多くの展示会・見本市のブースを手がけてきた実績があり、ショールームや空間演出、オンライン展示会にも対応しています。海外の展示会では、現地の施工会社や主催者事務局との調整が発生します。こうした調整を含めて任せられることが、国内の展示会支援との違いです。

よくある質問

Q. ブースのデザインだけを依頼することはできますか

A. 対応しています。デザイン・造作のみのご依頼も、企画から現地運営までの一貫支援も承っています。海外の場合は、現地施工会社との調整や搬入経路の確認まで含めて支援します。

Q. 現地スタッフの手配もお願いできますか

A. 手配しています。英語に加えて、タイ語・ベトナム語・中国語など、想定される来場者に合わせた人材を配置します。商談に対応できるよう、製品知識の共有と事前研修も行います。

Q. 展示会の選定から相談できますか

A. 出展目的を伺ったうえで、業界・開催地・来場者層を踏まえた出展先の選定から支援します。海外の展示会主催企業との業務提携により、日本ではまだ知られていない展示会も含めて提案できます。

Q. 海外の展示会が初めてでも依頼できますか

A. 初出展のご相談も多くいただいています。出展先の選定から、現地の規定確認、ブース設計、スタッフの手配、会期中の運営までを支援します。国内の展示会との違いを踏まえ、準備のスケジュールからご提案します。

Q. 会期後のフォローまで依頼できますか

A. リード情報の整理と開催後のレポート作成までを支援します。フォローの運用そのものを任せることも、主催企業の営業部門が担う前提で整理するところまでを支援することもできます。

Q. 出展までどのくらいの期間が必要ですか

A. 海外展示会では、出展申込・ブース設計・現地手配・資材の準備に時間がかかるため、会期の3〜6か月前からのご相談をおすすめしています。直近の展示会でも、支援範囲を絞ることで対応できる場合があります。

まとめ

海外展示会でのリード獲得は、会期中の対応だけでは完結しません。出展前の設計、現地での運営、会期後のフォローまでを一つの流れとして組み立てられるかどうかが、成果を分けます。

展示会出展企業の調査でも、課題の上位には工数不足とフォロー体制の不備が挙がっています。準備と運営の負担を外部に任せ、その分を出展前の設計と会期後のフォローに充てることが、限られた体制で成果を出す近道です。

株式会社ビッグビートは、BtoB企業の展示会出展をトータルに支援しています。出展目的に合わせたブースの企画・デザイン・造作から、会期中の運営、開催後のクローズ対応までを一貫してサポート。タイ・ベトナムに現地法人を持ち、現地スタッフと日本語スタッフの双方が対応します。

この記事のまとめ

  • ✓出展企画からブース設営、現地運営、クローズ対応まで一貫して支援します
  • ✓タイ・ベトナムの現地法人を通じて、文化・商習慣に配慮した運営を行います
  • ✓リードの選別基準と会期後のフォローまでを設計して、商談につなげます

著者:ビッグビート ASEAN推進編集部

ベトナム・タイを中心としたASEAN圏に進出、あるいはこれから進出を計画している事業会社に対し、現地でのBtoBマーケティング領域を総合的に支援する広告会社です。ASEAN圏現地での実務経験や企業支援の実績を基に、現地に根差した信頼性の高い情報発信を行っています。