SEMICON Southeast Asia(SEMICON SEA)は、東南アジア最大級の半導体関連展示会です。半導体製造装置、材料、テスト、パッケージングなどサプライチェーン全体の企業が集まり、最新技術の発信や商談、業界交流の場として活用されています。本記事では、SEMICON SEAの特徴や見どころ、出展企業の傾向について紹介します。
SEMICON SEA 2026の要点
- SEMICON SEA 2026は2026年5月5日〜7日にマレーシア・クアラルンプールのMITECで開催
- テーマは「Connecting the Global Tech Ecosystem for a Prosperous Future」「Transform Tomorrow」
- マレーシアMITI・MIDAが戦略的パートナーとして参加し、国家規模で半導体産業を後押し
- TEL、Micron、Lam Research、AMAT、KLAなど世界の半導体大手が大集結
SEMICON Southeast Asia 2026の開催概要
まず本章では、SEMICON SEA 2026の基本的な開催情報と、本展示会を支えるマレーシア政府の関与について整理します。
会期・会場と今年のテーマ
SEMICON Southeast Asia 2026は、2026年5月5日(火)から5月7日(木)までの3日間、マレーシア・クアラルンプールのMITEC(Malaysia International Trade and Exhibition Centre)で開催されました。開催時間は5月5日・6日が10:00〜17:00、最終日の5月7日が10:00〜16:00(いずれもSGT)です。
今年のテーマは「Connecting the Global Tech Ecosystem for a Prosperous Future(豊かな未来に向けてグローバルな技術エコシステムを繋ぐ)」および「Transform Tomorrow」の2本柱で、半導体産業のエンドツーエンドの技術イノベーションエコシステムを結集する場として位置づけられました。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | SEMICON Southeast Asia 2026(略称 SEMICON SEA) |
| 会期 | 2026年5月5日(火)〜5月7日(木) |
| 会場 | MITEC(マレーシア国際貿易展示センター/クアラルンプール) |
| テーマ | Connecting the Global Tech Ecosystem for a Prosperous Future/Transform Tomorrow |
マレーシア政府機関による後援と国家規模の熱気
SEMICON SEA 2026の大きな特徴は、開催国マレーシアの政府機関が深く関与している点にあります。戦略的パートナーとしてマレーシア投資貿易工業省(MITI)およびマレーシア投資開発庁(MIDA)が参画し、国家レベルで半導体産業の集積と投資誘致を後押しする構図が鮮明になりました。
後援にはMyCEBやVisit Malaysia 2026が名を連ね、MIDA主導のマレーシア政府パビリオンも展開されています。さらにInvestSelangor、InvestJohor、InvestPenangといった各州の投資機関が出展し、地域ごとの投資環境や半導体関連クラスターを訴求しました。
人材育成領域ではMOHE2やTalentCorpといった機関が支援に入り、Workforce & Talent Developmentが業界全体の重要課題として位置づけられたことがうかがえます。
SEMICON SEAの特徴と主要プログラム
続いて、単なる製品展示にとどまらないSEMICON SEAの多層的なプログラム構成と、業界課題への取り組みを見ていきます。
半導体サプライチェーンの結集と主要協業領域
SEMICON SEA 2026は、半導体製造装置・材料・テスト・パッケージングといったサプライチェーン全体のリーダー企業が一堂に会する場となりました。急速に変化する世界において、グローバル半導体業界が直面する課題を克服するための「実行可能な計画」と「画期的なパートナーシップ」を構築することが、本展示会の中核的な目的として掲げられています。
業界課題への取り組みとしては、サステナビリティ(持続可能性)と労働力・人材育成(Workforce & Talent Development)という二つのテーマが明確に打ち出されました。展示と連動したフォーラムを通じて、技術革新と社会的責任を両立させる議論が活発に展開されています。
技術フォーラムと調達プログラムの動向
会期中には複数のサミットおよびフォーラムが並行して開催されました。具体的には、エグゼクティブ・リーダーシップ・サミット、市場および業界動向フォーラム、そしてテクノロジー&AI4Xフォーラムがプログラムの柱となり、AIと半導体の融合をめぐる議論が大きな注目を集めています。
展示・企画面では、最新技術を紹介するテクノロジー・ショーケースに加え、サプライヤー・ソーシング・プログラム(調達プログラム)が用意されました。これにより、来場者は商談・調達・技術交流を一つのイベント内で完結できる構成となっています。
- エグゼクティブ・リーダーシップ・サミット
- 市場および業界動向フォーラム
- テクノロジー&AI4Xフォーラム
- テクノロジー・ショーケース
- サプライヤー・ソーシング・プログラム
グローバルリーダー企業の出展状況と主要スポンサー
ここでは、SEMICON SEA 2026を支えるスポンサー企業の顔ぶれと、会場の様子を整理します。
ダイヤモンド・プラチナスポンサーの顔ぶれ
本展示会のスポンサー構成は、世界の半導体産業の主要プレイヤーがほぼ網羅されているのが特徴です。ダイヤモンドスポンサーにはGlobalFoundries、Lam Research、Micron、Sandisk、TEL(東京エレクトロン)といった製造装置・メモリ大手が名を連ねました。
プラチナスポンサーにはAMAT(アプライドマテリアルズ)、GlobalTechSolutions、Schneider(シュナイダーエレクトリック)、SGS、Soitec、STATESChipPacが並び、装置・素材・電力管理・パッケージングと幅広い領域がカバーされています。
| 協賛ランク | 主な企業 |
|---|---|
| ダイヤモンド | GlobalFoundries、Lam Research、Micron、Sandisk、TEL |
| プラチナ | AMAT、GlobalTechSolutions、Schneider、SGS、Soitec、STATESChipPac |
| ゴールド | Advantest、ASE、EcoWorld、Henkel、IAQ、KLA、K&S、Siemens、Singtest、ST Microelectronics |
| シルバー/ブロンズ等 | Fujifilm、JSR、SCREEN、Edwards、Hitachi、Nikon、Infineon ほか |
会場を彩る日系・グローバル企業の最先端技術
ゴールドスポンサーにはAdvantest(アドバンテスト)、ASE、EcoWorld、Henkel、IAQ、KLA、K&S、Siemens(シーメンス)、Singtest、ST Microelectronicsが参画しました。テスト、パッケージング、化学材料、産業オートメーションといった半導体製造の周辺領域を担う企業群がバランスよく揃っているのが本展示会の特徴です。
シルバー/ブロンズ等のランクには、Fujifilm(富士フイルム)、JSR、SCREEN、Edwards、Hitachi(日立)、Nikon(ニコン)、Infineon(インフィニオン)など、日系企業を含むグローバル企業が多数参加しています。会場内ではさまざまな企業や団体による展示が行われており、ベトナムの半導体エコシステムを紹介するパネル展示なども見られました。こうした展示からは、ベトナムが半導体産業の発展に注力している様子もうかがえます。
現地ブースの様子と活気ある会場風景
マレーシア国際貿易展示センター(MITEC)の広大な会場には、政府パビリオンを中心としたエリアと、グローバル大手のブースが並ぶエリアが共存していました。各州の投資機関であるInvestSelangor、InvestJohor、InvestPenangが個別ブースを展開し、地域投資の誘致と半導体クラスター形成の動きを強く打ち出しています。
展示と並行して開催される複数のフォーラムやサミットには業界エグゼクティブが集まり、ネットワーキングの場としても機能しました。技術展示・商談・人材育成・政策発信が一つの会場で交差する、総合的な国際半導体イベントとしての存在感を示しています。
ビッグビートによる出展サポート事例
SEMICON SEAは、東南アジアの半導体関連企業とのネットワーク構築や市場開拓の機会として、多くの企業に活用されています。海外展示会では、製品や技術の魅力を現地市場に分かりやすく伝えるためのブース設計や運営が重要です。
ビッグビートでは、過去に「IKO(日本トムソン)様」のSEMICON SEAへの出展サポートを行いました。同社ブースでは、リニアウェイやニードルベアリングなどの製品を紹介し、現地来場者との商談や情報収集の場として展示会を活用しています。
【関連イベント】SEMIEXPO VIET NAM 2025の開催レポート
東南アジアの半導体産業は、マレーシアだけでなくベトナムでも急速な広がりを見せています。本記事の前半でも触れたとおり、SEMICON SEAの会場ではベトナムの半導体エコシステムを紹介する展示が見られました。ここでは、その流れをさらに具体的に示すイベントとして、2025年11月に開催された「SEMIEXPO VIET NAM 2025」を紹介します。
SEMIEXPO VIET NAM 2025の開催概要
SEMIEXPO VIET NAM 2025は、2025年11月7日(金)・8日(土)の2日間、ベトナム・ハノイのVinPalace Co Loaで開催されました。SEMIとベトナムの国家イノベーションセンター(NIC)が共催し、ベトナム財務省が後援する形で実施されています。
今回のテーマは「Powering Vietnam’s Semiconductor Ambition(ベトナムの半導体への野心を後押しする)」です。本会にはベトナムのグエン・チー・ズン副首相が臨席したほか、会期に先立ち首相・副首相とSEMI代表団による対話セッションが行われ、政策枠組み・エネルギーの持続可能性・人材育成をめぐる議論が交わされました。国家を挙げて半導体産業の育成に取り組む姿勢が示されたイベントといえます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | SEMIEXPO VIET NAM 2025 |
| 会期 | 2025年11月7日(金)〜8日(土) |
| 会場 | VinPalace Co Loa(ハノイ) |
| 主催 | SEMI・ベトナム国家イノベーションセンター(NIC)共催/ベトナム財務省 後援 |
| テーマ | Powering Vietnam’s Semiconductor Ambition |
出展規模と主要プログラム
会場には20地域から2,500名を超える来場者が集まり、80社が120のブースを展開しました。出展企業にはTEL(東京エレクトロン)、Micron、Lam Research、KLA、Qorvo、Cadence、Siemens EDAといったグローバルの主要プレイヤーに加え、FPT SemiconductorやViettel Semiconductor Centerなどのベトナム企業も名を連ねています。
会期中は、エネルギーの持続可能性・AIを活用した製造・エコシステム形成などをテーマにした基調講演やパネルが展開されました。初日にはNICとSEMI東南アジア、NICとMUFG、NICとテクトロニクス(Tektronix)の3件のMOU(基本合意書)が締結され、ベトナムの半導体基盤を強化する新たなパートナーシップが形成されています。
人材育成にも重点が置かれ、ワークフォース育成プログラム全体では8大学から300名を超える学生が参加しました。その中核となる「TECH Zoomers Bootcamp」には8大学・79名の学生が参加し、半導体産業への入門セッションやメンタリングが実施されたほか、学生と業界をつなぐ「TalentCONNECT」ではAmkorやLuxshare ICTへの工場見学も行われています。
マレーシアのSEMICON SEAとベトナムのSEMIEXPOは、いずれも東南アジアが半導体サプライチェーンのハブとして存在感を高めていることを示すイベントです。海外展示会への出展や視察を検討する企業にとって、両国の動向は今後ますます見逃せないものとなるでしょう。
SEMIEXPO VIET NAM 2026への来場
SEMIEXPO VIET NAM 2026では、展示会への来場だけでなく、カンファレンスやネットワーキングプログラムまで参加できる「All-in-Pass』が用意されています。
単に最新技術や製品を見るだけではなく、ベトナムの半導体市場の動向を把握し、業界関係者とのネットワークを構築する機会として活用できる点が、All-in-Passでの参加の大きなメリットです。
1.展示会とカンファレンスの両方に参加できる
All-in-Passでは、12月3日・4日の2日間、展示会とカンファレンスの両方にアクセスできます。
展示会では約170社のブースが予定されており、半導体製造装置・材料・IC設計・パワーエレクトロニクスなど、半導体バリューチェーンを構成する企業の技術や製品を直接見ることができます。
一方、カンファレンスでは、ベトナムの半導体政策や市場動向に加え、AIを活用した半導体製造、先端パッケージング、IC設計など、今後の市場を考えるうえで重要なテーマが取り上げられる予定です。
「市場動向を知る」だけでなく、「実際の企業や技術を見る」ことを同時にできる点は、ベトナムの半導体市場への参入や事業展開を検討している企業にとって大きなメリットといえるでしょう。
2.グローバル企業・現地企業とのネットワークを広げられる
SEMIEXPO VIET NAM 2026では、展示会だけでなく、Industry Networking NightやSEMI Breakfast Networkingなど、業界関係者と交流できるプログラムも予定されています。
さらに、Suppliers Sourcing Programでは、グローバルバイヤーとのビジネス接点をつくる機会も用意されています。
ベトナムで新たな顧客・パートナー・サプライヤーを探している企業にとって、通常の展示会来場では得にくい、業界関係者との接点をつくる場として活用できます。
3.ベトナムの半導体政策・市場の方向性を把握できる
SEMIEXPO VIET NAM 2026は、政府・産業界・アカデミアが一堂に会し、ベトナムの半導体産業の今後を議論する場として位置づけられています。
政府関係者や半導体業界のリーダーによるキーノートや、ベトナムの半導体政策・エコシステムに関するセッションを通じて、ニュースや公開情報だけでは把握しにくい**「ベトナムが今後どの分野に力を入れていくのか」**を知るきっかけになります。
ベトナムへの進出や設備投資、現地企業との協業を検討している企業にとって、市場の方向性を把握することは今後の事業戦略を考えるうえでも重要です。
4.1回の参加で「情報収集・視察・ネットワーキング」をまとめて行える
All-in-Passには、2日間の展示会・カンファレンスに加え、Welcome Reception、Industry Networking Night、SEMI Breakfast Networkingが含まれています。
そのため、SEMIEXPO VIET NAM 2026への参加を、単なる「展示会視察」ではなく、市場情報の収集 → 最新技術の視察 → 企業との情報交換 → ビジネスネットワークの構築という一連の活動につなげることができます。
特に、これからベトナムの半導体市場への参入を検討する企業や、現地パートナー・顧客を探している企業にとっては、限られた出張期間の中で効率的に情報収集とネットワーク構築を行える機会となるでしょう。
SEMIEXPO VIET NAM 2026を「市場開拓の場」として活用する
ベトナムの半導体産業は、政策支援や海外企業の投資を背景に、今後さらなる成長が期待されています。
SEMIEXPO VIET NAM 2026へAll-in-Passでの参加は、展示会を視察するだけでなく、市場・技術・企業・政策という複数の視点からベトナムの半導体産業を理解する機会となります。
ベトナム市場への進出や現地企業との協業、半導体関連ビジネスの新規開拓を検討している企業は、All-in-Passで参加し、展示会とカンファレンス、ネットワーキングを最大限に活用してみてはいかがでしょうか。
まとめ
SEMICON Southeast Asia 2026は、2026年5月5日から7日にかけてマレーシア・クアラルンプールのMITECで開催され、「Connecting the Global Tech Ecosystem for a Prosperous Future」「Transform Tomorrow」というテーマのもと、半導体産業のエンドツーエンドのエコシステムを結集する場となりました。
マレーシアMITIやMIDAをはじめとする政府機関と、TEL、Micron、Lam Research、AMAT、KLA、Advantest、Fujifilm、Nikonなどグローバル半導体大手が連携し、技術展示・フォーラム・調達プログラム・人材育成支援を一体的に提供したことが、本展示会の最大の特徴と言えるでしょう。東南アジア、特にマレーシアの半導体ハブとしての存在感を改めて印象づけるイベントとなりました。
また、同じ東南アジアではベトナムのSEMIEXPO VIET NAM 2025も開催されており、地域全体で半導体産業のハブ化が加速しています。
この記事のまとめ
- ✓SEMICON SEA 2026は2026年5月5日〜7日にMITEC(クアラルンプール)で開催された大規模国際半導体展
- ✓MITI・MIDAなどマレーシア政府機関が戦略的パートナーとして国家規模で参画
- ✓東南アジア市場参入を検討する企業は、来年度以降の出展・視察を早期に検討する
- ✓海外展示会の出展企画・運営は経験豊富なパートナーへ相談する
株式会社ビッグビートは、海外展示会出展のサポートをしています。特に、ベトナム・タイに現地法人を有しており、出展企画の立案から展示ブースの設営、コンパニオンをはじめとする運営スタッフの手配や管理に至るまで、日本の高い品質基準を維持したまま、現地からの迅速なサポートを提供することが可能です。



