Home 9 ビジネスコラム 9 海外マーケティングの戦略設計から実行まで|ビッグビートのASEANマーケティング支援
ベトナム 繊維産業

ASEANで海外マーケティングを始めたいものの、何から手を付ければよいか分からない。そんな日本のBtoB企業の担当者に向けて、この記事では、ビッグビートのASEAN事業部が行う海外マーケティング支援の内容と進め方を紹介します。

海外では、国内で成果を上げた手法がそのまま通用するとは限らず、言語や文化、商習慣、よく使われるSNSも国ごとに異なるため、展示会からWeb・SNSまで現地に合わせた設計が欠かせないのではないでしょうか。

ビッグビートは1995年に設立されたBtoBマーケティング支援会社で、ASEAN事業部では、海外展示会の出展、セミナー運営、Webサイトのローカライズ、コンテンツ制作、SNS運用、交通広告を支援しています。国内との違い、6つの支援内容、進め方、実績の順に整理しますので、展示会とデジタル施策のどちらに力を入れるか迷っている段階でも、判断の材料にしてください。

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この記事でわかること

  • 海外マーケティングは、言語・文化・商習慣・チャネルの違いを踏まえた設計が前提になる
  • ビッグビートは展示会・セミナー・Webサイト・コンテンツ・SNS・交通広告までを支援している
  • 施策策定・企画立案から、実行、リード獲得、効果測定までを一つの流れとして進められる
  • ヤマハロボティクスや富士通など、ASEANでの展示会支援の実績がある

ビッグビートの海外マーケティング支援とは

まず、国内マーケティングとの違いをASEANの市場データで確認し、そのうえで、ビッグビートの海外マーケティング支援の全体像を紹介します。

国内マーケティングとの違い

ASEANで海外マーケティングを進めるうえで、デジタル市場は、成長の速度と、よく使われるチャネルの両方が日本と異なります。ここでは、市場規模や広告費の伸びを示す代表的なデータを、対象範囲がわかる形で整理していきましょう。

項目 数値 出典
東南アジア全体のデジタル広告費(2026年末までの見通し) 約30億米ドル・広告インプレッションは年間約3.6兆回 Sensor Tower(2026年5月)
タイのインターネット広告収入(2026年の予測) 668億バーツ(前年比13%増)・2030年には946億バーツの見通し PwC Thailand(2026年7月)
ベトナムのデジタル広告市場規模(2025年と2031年の予測) 2025年は約14.7億米ドル・2031年は約32.9億米ドル(年平均成長率14.38%) Ken Research

タイでは、2024年にデジタル広告支出がテレビ広告を上回り、支出の割合はデジタル45%に対してテレビ35%となったと報告されています(Mordor Intelligence)。テレビから、オンライン動画やSNSへの予算移行が進んでいることがうかがえ、タイのマーケティングでは早い段階でデジタル施策を組み込む価値があります。

一方で、現地でよく使われるチャネルは日本と大きく異なり、タイではLINEとFacebook、ベトナムではFacebookとZaloが広く使われているため、同じ「SNS広告」であっても、配信先の選び方から見直す必要があります。

国 主なチャネルと利用者数 出典
タイ LINE:月間アクティブユーザー約5,600万人、Facebook:広告リーチ約5,150万人(いずれも2025年後半) DataReportal「Digital 2026 Thailand」
ベトナム Facebook:広告リーチ約7,900万人(2025年後半)、Zalo:月間アクティブユーザー約7,830万人(2025年上半期) DataReportal「Digital 2026 Vietnam」・VietnamNet
東南アジア全体 2026年第1四半期の広告インプレッションはFacebookが最多で、Instagram、TikTokが続く Sensor Tower(2026年5月)

なお、上の利用者数は広告で届けられる範囲を示す数字であり、実際の人数とは一致しない場合がある点にご注意ください。国内の感覚で使うチャネルを決めるのではなく、国ごとに使われているチャネルを踏まえて施策を選ぶことが、海外マーケティングの出発点になるでしょう。

国内との違いは、数字だけでなく前提の部分にも表れるため、ここでは、言語や商習慣など、国内と海外で押さえておきたい観点を比較します。

観点 国内での前提 海外で必要になる対応
言語 日本語の表現がそのまま伝わる 英語・現地語への翻訳と表現の調整
文化・商習慣 国内の常識が前提として通じる 交渉スタイルや意思決定の進め方への配慮
チャネル 国内メディア・販路・イベントが使いやすい 現地で主要なメディア・展示会・SNSの選定
デジタル環境 日本のSEO・広告・SNS事情が基準 国ごとに普及するSNSや検索エンジンが異なる
展示会 申込から搬入・運営まで自社で完結しやすい 主催者への申請、現地施工、通訳・スタッフの手配

これらは「事前に知っているか」よりも、「現地の状況に合わせて対応できるか」が問われる項目です。日本の成功事例をそのまま移植するのではなく、現地の実態に合わせて組み直す姿勢を、海外マーケティングでは大切にしましょう。

支援の全体像

ビッグビートの海外マーケティング支援は、施策策定・企画立案から始まり、コンテンツ制作、施策の実行、リード獲得後のフォローアップ、効果測定までを一つの流れで支える内容で、ASEAN事業部では、ベトナム・タイを中心に、BtoB企業のマーケティングを総合的に支援しています。

段階 支援内容
施策策定・企画立案 現地市場・ターゲット層に向けた適切なメッセージング設計、全体プロモーション戦略および出展・プロモーション計画の策定
コンテンツ制作・準備 現地の言語や商習慣に合わせた資料・動画のローカライズ、展示会ブースのデザイン・施工手配、Webサイトや各種販促ツールの企画・制作
施策実行・集客(プロモーション) 現地イベント(展示会・セミナー等)の運営事務局業務および当日運営、Web広告・SNS運用、現地メディアを活用した集客施策の実施
リード獲得・フォローアップ 名刺・来場者情報のデータ化、獲得した見込み顧客へのフォローアップ支援、継続的なコミュニケーション施策の推進
効果測定・改善提案 獲得リード数やコンバージョン率などの成果データ集計、施策の振り返りと次回に向けた運用改善のご提案

海外マーケティングを展示会だけ、あるいはデジタルだけで完結させず、施策の企画から効果測定までを一つの流れとして設計できる点が、この支援の特徴です。施策ごとにバラバラの会社へ依頼すると、メッセージや数字の管理が分断されてしまうこともあるでしょう。窓口を一本化することで、展示会で得た接点を、その後のデジタル施策でフォローするといった連動もしやすくなります。

ビッグビートのBtoBマーケティングの実績は30年以上に及び、ASEANの現地の文化や商習慣に配慮した支援で、海外マーケティングの実行を後押しします。

展示会からデジタル施策までの支援内容

ここからは、ビッグビートのASEAN事業部が提供している6つのサービスを、領域ごとに紹介していきましょう。海外マーケティング支援を検討する際に、どこまでを任せられるのかを確認する材料としてご覧ください。

海外展示会出展トータル支援

ASEANの海外マーケティングでは、BtoB企業にとって現地の展示会が新規顧客と出会う主要な機会となるため、ビッグビートは、展示会出展の企画・準備の支援から、ブースデザイン・施工管理、当日の運営・進行管理までを一貫して支援します。

  • 企画・準備支援:展示会出展の企画から準備段階まで、必要な手続きやスケジュールを踏まえた支援
  • ブースデザイン・施工管理:出展目的に合わせたデザインと、現地での施工管理
  • 演出提案:現地の文化・習慣に配慮した演出の提案
  • スタッフ・通訳手配:多言語に対応できるスタッフや通訳の手配
  • ノベルティ・販促物:制作から配布までの支援
  • 当日運営:会期中の運営と進行の管理

海外マーケティングの一環として出展する展示会では、日本での出展と同じ進め方が通用しない場面があり、その主な要因は、主催者への申請の手順、現地の施工会社とのやり取り、会期中の急な変更への対応など、現地ならではの対応が数多く発生すること。申請・設営・当日運営を切り分けずに任せられることは、限られた人員で出展する企業にとって大きな負担軽減になるでしょう。

また、色使いやレイアウト、接客の仕方といった見せ方も、現地の文化に合わせて調整する必要があり、ビッグビートは、現地文化・習慣に配慮した演出の提案まで含めて支援しています。

海外セミナー・カンファレンス運営サポート

展示会と並んで、海外マーケティングで見込み顧客との関係づくりに役立つのが、セミナーやカンファレンスであり、ビッグビートは、企画・設計の支援から、会場の選定・現地手配、集客・プロモーション、当日の運営、開催後のフォローまでをサポートします。

  • 企画・設計支援:テーマやプログラムの設計
  • 会場選定・現地手配:目的に合った会場の選定と、現地での手配
  • スタッフ・通訳手配:多言語に対応できる運営スタッフと通訳の手配
  • 集客・プロモーション:参加者を集めるための告知や販促の支援
  • 当日運営・進行管理:受付から進行までの運営
  • アフターフォロー・レポート:開催後のフォローとレポートの作成

セミナーの強みは、展示会に比べて参加者と落ち着いて話せる点。製品の技術的な特徴や導入の効果を、時間をかけて説明できるため、検討段階の見込み顧客との関係づくりに向いています。

海外での開催では、会場の手配や現地での集客、言語対応など、日本国内とは異なる準備が必要ですが、企画から開催後のレポートまでを、現地の手配を含めて任せられるため、担当者はプログラムの中身の検討に集中しやすくなります。

英語・現地語のWebサイトとローカライズ支援

現地語のWebサイトは、展示会やセミナーで出会った見込み顧客が、あらためて自社を確認する場所になるでしょう。ビッグビートは、Webサイトの翻訳・ローカライズに加えて、SEO・検索エンジン対策、現地の文化や商習慣に配慮した表現の調整を支援します。

  • 翻訳・ローカライズ:Webサイトを英語・現地語に対応させる支援
  • 多言語展開:販促物や映像コンテンツの多言語化
  • SEO・検索エンジン対策:現地の検索環境を意識したサイト設計
  • 表現の調整:現地の文化・商習慣に配慮した言い回しの見直し

翻訳とローカライズは同じではなく、翻訳が言葉を置き換える作業だとすれば、ローカライズは、現地の読み手が自然に受け取れる表現や見せ方に整える作業です。直訳ではなく、現地の担当者が読んで理解しやすい表現に整えることが、信頼感につながるため、意識しましょう。

展示会やセミナーの集客でも、Webサイトが現地語に対応していれば、来場前の情報確認や、来場後の問い合わせの受け皿として機能するため、海外マーケティングでは、単発の施策を点で終わらせず、サイトを軸につなげる発想が重要です。

海外向け各種コンテンツ制作

カタログやパンフレット、動画といった販促ツールは、海外マーケティングの商談や展示会で自社を説明する武器になり、ビッグビートは、海外向けのカタログ・パンフレット・チラシの企画・制作、動画制作、現地での印刷・配布までを支援します。

対象 支援の内容
カタログ・パンフレット・チラシ 海外向けの企画・制作、多言語対応・ローカライズ
動画 商品紹介・企業紹介・イベント記録の動画制作
印刷・配布 現地での印刷と、配布の支援
ノベルティ ノベルティの制作と、現地での配布

展示会の会場では、来場者が数多くのブースを回るため、現地語で読めるカタログや、短時間で製品が伝わる動画を用意しておくと、ブースでの説明の負担が軽くなり、会期後に思い出してもらいやすくなるでしょう。

コンテンツは、展示会での配布物にとどまらず、Webサイトやセミナーの資料としても使い回せるため、最初の段階から、複数の施策で活用できる形で企画しておくと、制作の手間と費用を抑えやすくなります。

海外向けSNS運用支援

SNSは、海外マーケティングで現地の見込み顧客と継続的に接点を持てるチャネルであり、ベトナムのマーケティングでも、タイのマーケティングでも重要な位置を占めます。ビッグビートの支援内容は、海外向けSNSアカウントの立ち上げ・運用代行、現地のトレンドを反映した企画・キャンペーンの設計、インフルエンサー連携や広告運用の支援、分析・レポートによるPDCAサイクルの構築まで。

  • アカウント立ち上げ・運用代行:海外向けSNSの開設から日々の運用まで
  • 企画・キャンペーン設計:現地のトレンドを反映した企画
  • インフルエンサー連携・広告運用:認知拡大に向けた施策の支援
  • 分析・レポート:結果を振り返り、改善につなげるPDCAサイクルの構築

ASEANの現地でFacebookなどのSNSが広く使われている点は、前述のデータのとおりで、専門性の高いBtoB商材であっても、届けたい相手に合った情報を発信できれば、見込み顧客との接点をつくれます。

実際に、住友重機械工業のFacebook施策では、フォロワー数が約7,000人規模まで増え、Facebook経由の引き合いも入るようになったと、事例ページで紹介されており、展示会とSNSを組み合わせ、出会いの前後で接点を保つことが、ASEANのマーケティングを成果につなげるための一つの方法です。

海外交通広告

交通広告は、海外マーケティングにおいて、現地の人々が日常的に目にする場所でブランドの認知を広げる施策であり、ビッグビートの支援内容は、バス・タクシー・電車・空港の広告の企画・手配、広告デザインとローカライズの支援、現地メディアとの連携や許認可取得の代行、効果測定とレポートの提供まで。

  • 企画・手配:バス・タクシー・電車・空港の広告
  • デザイン・ローカライズ:現地に合わせた広告デザイン
  • 現地メディア連携・許認可取得代行:現地での掲載に必要な手続き
  • 効果測定・レポート:掲載後の結果の提供

海外での広告掲載には、現地のメディアとの調整や、許認可の手続きが必要になることもありますが、手続きの代行まで含めて依頼できることで、日本側の担当者の負担を減らせるでしょう。

交通広告は、展示会やセミナーの開催に合わせて掲載すれば、現地での認知を高める後押しになり、デジタル施策と組み合わせることで、認知から問い合わせまでの流れをつくりやすくなります。

施策の企画から効果測定までの進め方

ビッグビートの海外マーケティング支援は、施策策定・企画立案から、実行、リード獲得後のフォローと効果測定までを、一つの流れとして進めます。海外マーケティングの方法として、ここでは各段階で何を行うのかを順に見ていきましょう。

施策の企画立案とメッセージ設計

海外マーケティングの最初の段階では、現地の市場やターゲット層に向けて、どのようなメッセージを届けるかを設計し、あわせて、全体のプロモーション戦略と、出展・プロモーションの計画を策定します。

  • メッセージング設計:現地のターゲット層に合わせた伝え方の整理
  • プロモーション戦略:展示会・セミナー・デジタル施策など、全体の組み合わせの設計
  • 出展・プロモーション計画:時期や役割分担を含めた計画づくり

何のために、誰に、どの施策で届けるのかを最初に言葉にしておくことが、この段階の要点であり、目的が曖昧なまま海外の展示会に出展すると、名刺は集まっても、商談につながらないという結果になってしまうことも少なくありません。

あわせて、展示会の後に何を行うかも、この段階で決めておくのが望ましく、会期後のフォローまで見据えた計画を立てることで、施策の連動がスムーズになるでしょう。

施策の実行と集客

計画が固まったら、海外マーケティングの施策として、現地に向けた資料やWebサイト、ブースの準備を進め、施策を実行しますが、ASEANのBtoBでは、展示会やセミナーなどのリアルの場と、Web広告やSNSなどのデジタル施策を組み合わせる進め方が、接点を増やすうえで有効です。

時期 行うことの例
準備 資料・動画のローカライズ、ブースのデザイン・施工手配、Webサイトや販促ツールの制作
集客 Web広告やSNS運用、現地メディアを活用した来場・参加の呼びかけ
当日 展示会・セミナーの運営事務局業務と当日運営、多言語スタッフの配置

展示会の出展では、直前や当日に、ブースのデザイン修正や運営面の依頼が発生するケースもあり、ヤマハロボティクスのVIMF2025では、スケジュール調整やデザインの修正対応、当日の急な依頼への対応を行い、クライアントから柔軟な対応への感謝の声が寄せられました。

現地で起きる変更に、その場で対応できる体制を整えておくことは、海外での施策を止めないための重要なポイント。言語や商習慣の違いから、日本国内のチームだけでは対応が難しい場面が出てくるため、現地の協力会社や支援会社と連携して進める形が現実的でしょう。

リード獲得後のフォローと効果測定

展示会やセミナーで集めた名刺や来場者の情報は、そのままにせず、早めにデータ化して見込み顧客へのフォローにつなげましょう。ビッグビートの支援では、名刺・来場者情報のデータ化、フォローアップ支援、継続的なコミュニケーション施策の推進までが含まれます。

西部電機のVietwater 2024では、展示会の翌月に有力な来場者への訪問を実施し、現地企業とのつながりを築いた点が事例ページで紹介されています。会期後に間を置かずフォローすることが、展示会で得た接点を商談へ進める鍵となるでしょう。

効果測定では、獲得リード数やコンバージョン率などの成果データを集計し、施策を振り返って、次回に向けた改善につなげるほか、海外マーケティングの成果は、最終的に商談や受注で評価しますが、その手前の段階も指標で管理しておくと、改善の手がかりが得られます。

段階 指標の例
リーチ 展示会のブース来場者数、Webサイトの訪問者数、SNSのインプレッション数
リード 名刺獲得数、問い合わせ数、資料ダウンロード数
育成 セミナー参加率、フォロー後の商談アポイント数
成果 商談数、受注数、受注金額

施策ごとのリードを、どこから来たのかで管理できる仕組みをつくることも大切であり、展示会で交換した名刺、セミナーの参加者リスト、Webサイトからの問い合わせを一元的に管理すれば、どの施策が商談につながったのかを追えるようになり、翌年以降の出展判断や予算配分の根拠になります。

自社で進めるか支援を受けるかの判断基準

海外マーケティングを自社で進めるか、支援会社に任せるかを考える際は、社内の体制に照らして確認したい点がいくつかあるため、ここでは、自社で進められるケースと、支援が必要になるケースを比較していきましょう。

確認するポイント 自社で進められるケース 支援が必要になるケース
現地対応の人材 現地語・商習慣に対応できる人材が社内にいる 対応できる人材がおらず、採用の目途も立たない
現地対応の体制 出張や現地対応を継続的に維持できる 一時的な対応は可能でも、継続が難しい
制作物の多言語対応 資料・動画・Webサイトを現地語で整えられる 翻訳やローカライズを担える体制がない
現地ネットワーク 施工会社やスタッフ手配の窓口がすでにある 手配先の候補探しから始める必要がある

海外マーケティングを始めたばかりの場合は、最初の施策を支援会社と一緒に進めながら、自社でできる範囲を少しずつ広げていく方法が考えられ、その際は、いきなり大きな投資をするのではなく、小さな成功を積み重ねながら体制を育てていくことが、中長期の成果につながります。

海外マーケティング支援は、すべてを任せるか、一部だけを依頼するかも、選択肢の一つで、たとえば、展示会の出展だけを支援会社に依頼し、Webサイトの更新は自社で行うといった分担も可能です。自社の人員や予算に合わせて、無理のない範囲を見極めていきましょう。

ビッグビートの支援実績

ビッグビートのASEAN事業部では、ベトナムやタイを中心に、海外マーケティングとして展示会の出展支援やデジタルマーケティングの支援実績があります。ここでは、公式サイトの実績ページに掲載されている事例から、内容が確認できたものを紹介していきましょう。

海外展示会の出展実績

展示会の実績には、ベトナムのVIMF2025に出展したヤマハロボティクス、タイのAsia Sustainable Energy Weekに出展した富士通、ベトナムのVietwater 2024に出展した西部電機などがあります。まずは、事例ページで確認できた内容を整理しましたので、ご覧ください。

企業・展示会 支援の内容 結果・クライアントの声
ヤマハロボティクス(VIMF2025・ベトナム・バクニン省・2025年11月5日〜7日) 現地運営、スケジュール調整、デザイン修正対応、展示会当日の急な依頼への対応 事前に設定した顧客情報取得の目標は概ね達成。来場者はベトナムのローカル企業が中心で、幅広い企業に認知を拡大
富士通(Asia Sustainable Energy Week・タイ・バンコク・2025年7月3日〜5日) 主催者への各種申請資料の確認・提出支援、ブースデザインとレイアウトの提案・制作進行、ノベルティ等の進行管理、ブース設営と現地運営管理 3日間で約300名の業界関係者がブースを訪問し、今後の商談につながる質の高いリードを獲得
西部電機(Vietwater 2024・ベトナム・2024年11月) 展示会の申込からブース設営までの一気通貫の対応、スケジュール管理、日本語・外国語対応スタッフの配置、コンパニオン派遣、現地協力会社の手配 目標としていた300名のブース来場と顧客情報の獲得を達成。翌月には有力な来場者への訪問を実施

ベトナムのマーケティングの事例として、ヤマハロボティクスの事例では、来場者の中心がベトナムのローカル企業であり、日系企業以外にも認知を広げられた点が特徴です。現地の企業に自社を知ってもらう機会として展示会を活用し、その運営面を任せられることが、展示会出展トータル支援の価値だといえるでしょう。

富士通の事例では、申請資料の確認からブース設営、現地運営までを支援し、クライアントからは、ブースの構築やノベルティの手配、現地での支払い対応まで、スムーズかつ柔軟に対応してもらえたとのコメントが寄せられています。

このほか、ベトナムのMETALEX Vietnam 2019では、日本トムソン(4小間の2社共同出展)と昭和電機(6小間)の出展を支援しました。担当範囲は、申請書類の対応、ブース設計・デザイン、現地パートナーの管理、主催者との折衝・調整、ブース施工など。日本トムソンの事例では、ベトナムでのブランドの認知を高めたいという意向を受け、ロゴを引き立たせるシンプルな造作としました。

デジタルマーケティングの支援実績

デジタルマーケティングの実績として、住友重機械工業のベトナムでのFacebook施策が挙げられ、ビッグビートは、施策の全体設計と、初期の段階でのコンテンツの投入設計を担いました。

  • フォロワー数:約7,000人規模まで増加
  • 引き合い:Facebook経由での問い合わせが実際に入るようになった
  • 新たな接点:これまで接点のなかった企業や担当者からも問い合わせが届くようになった

事例ページでは、住友重機械工業の担当者が、展示会と比較してもFacebookの費用対効果は高いと感じたと紹介されており、専門性の高いBtoB商材であっても、届けたい相手に合った情報を発信すれば、SNSが有力な接点になり得ることを示す事例といえるでしょう。

海外マーケティングの方法として、展示会とデジタルは、どちらか一方を選ぶものではなく、それぞれの強みを生かして組み合わせるものです。自社の商材や目的に合わせて、どこから始めるかを検討していきましょう。

よくある質問

Q. 海外マーケティングは何から始めればよいですか

A. 海外マーケティングでは、まず、誰にどのような価値を届けたいのかという目的とターゲットを整理し、施策策定・企画立案から始めることをおすすめします。そのうえで、展示会への出展や小規模なセミナーなど、現地の反応を確かめやすい施策から着手し、成果を見ながら段階的に広げていく進め方が現実的でしょう。

Q. タイとベトナムのどちらから始めるべきですか

A. 目的によって異なりますが、自社の商材の販売先や、展開したい産業がどちらの国に多いかを軸に、優先する国を決めるのが基本です。ビッグビートのASEAN事業部は、ベトナム・タイを中心に支援しています。国ごとに使われるチャネルも異なるため、どちらの国でも現地の状況に合わせた施策を選びましょう。

Q. 英語が話せれば海外マーケティングは進められますか

A. 英語でのやり取りができる人材は心強い存在ですが、それだけで十分とは限らず、現地の担当者にとって、母国語の情報は理解のしやすさや信頼感につながります。カタログやWebサイト、SNSといった主要な販促ツールは、現地語へのローカライズもご検討ください。

Q. 展示会とデジタル施策はどちらを優先すべきですか

A. 海外マーケティングでは、どちらか一方ではなく、組み合わせて考えるのが基本でしょう。展示会で直接出会い、その前後をWebサイトやSNSなどのデジタル施策でつなぐことで、接点を重ねやすくなり、単独のチャネルに頼らず、複数の施策を連動させることで、商談につながる可能性が高まります。

Q. 効果はどのように測ればよいですか

A. 海外マーケティングの効果は、リーチ、リード、育成、成果の各段階で指標を設定します。展示会で得た接点が商談に進むまでには時間がかかることもあるため、短期の数字だけで判断せず、段階ごとの指標で見ていくようにしてください。施策ごとのリードを一元的に管理し、どの施策から商談が生まれたかを追えるようにしておくと、次の施策の判断材料になります。

Q. 支援会社には、どこまで任せられますか

A. ビッグビートの海外マーケティング支援では、海外展示会の出展、セミナー・カンファレンスの運営、英語・現地語のWebサイトとローカライズ、海外向けコンテンツの制作、SNS運用、交通広告を支援しており、すべてを依頼することも、必要な施策だけを依頼することも可能です。具体的な範囲は、目的や予算に応じてご相談ください。

まとめ

海外マーケティングは、言語や文化、商習慣、デジタル環境の違いを理解したうえで、施策の企画から実行、効果測定までを一貫して進めることが重要です。タイ・ベトナムを含むASEANでは、展示会とデジタル施策の組み合わせが、有力な選択肢になるでしょう。

海外マーケティングの進め方の基本は、ターゲットと目的を整理し、施策策定・企画立案から始めることです。そのうえで、展示会やセミナーなどのリアルの場と、Webサイトやコンテンツ、SNSを連動させ、成果データをもとに改善を重ねていきます。その際、現地語へのローカライズや、現地の商習慣に対応したコミュニケーションも忘れないようにしましょう。

株式会社ビッグビートは、BtoBマーケティングの実績を30年以上持つ会社として、ASEAN展開を支援しています。海外展示会の出展、セミナー・カンファレンスの運営、英語・現地語のWebサイトとローカライズ、海外向けコンテンツ制作、SNS運用、交通広告まで、海外マーケティングに必要な施策を幅広くサポートします。

この記事のまとめ

  • ✓施策策定・企画立案から、実行、リード獲得後のフォロー、効果測定までを一つの流れで支援します
  • ✓展示会・セミナー・Webサイト・コンテンツ・SNS・交通広告まで対応します
  • ✓ベトナム・タイを中心としたASEANで、展示会とデジタルを組み合わせた支援実績があります

著者:ビッグビート ASEAN推進編集部

ベトナム・タイを中心としたASEAN圏に進出、あるいはこれから進出を計画している事業会社に対し、現地でのBtoBマーケティング領域を総合的に支援する広告会社です。ASEAN圏現地での実務経験や企業支援の実績を基に、現地に根差した信頼性の高い情報発信を行っています。