Home 9 ビジネスコラム 9 VIMF Hai Phong(ハイフォン)の展示会レポート
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VIMF Hai Phong 2026は、ベトナム北部最大の港湾都市ハイフォンで開催された製造業・産業技術に特化した展示会です。2026年4月15日から17日の3日間にわたり、10カ国以上から約300ブースが出展し、来場者数は9,838名を記録しました。チャイナ・プラス・ワンの潮流を背景に、ベトナム北部への製造拠点移転が加速するなかで、工作機械やロボティクス、産業用DXソリューションなど幅広い分野の最新技術が一堂に集まりました。

この展示会レポート記事では、VIMF Hai Phongの開催概要から注目された出展トレンド、そして実際のビジネス成果までを網羅的にお伝えします。ベトナム展示会への出展や来場を検討している方にとって、次回の戦略立案に役立つ情報を整理しています。

この記事でわかること

  • VIMF Hai Phong 2026の開催規模・来場者データなど基本情報
  • 会場で注目された最新技術と出展トレンド
  • 商談成立やリード獲得など具体的なビジネス成果
  • 次回出展に向けた戦略立案のヒント
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VIMF Hai Phong(ハイフォン)の展示会の概要

VIMF Hai Phong 2026は、ベトナム産業・製造業見本市のハイフォン版として開催されました。ここでは展示会レポート記事として、開催概要から会場環境、運営体制までを詳しく解説します。

開催日と会場

VIMF Hai Phong 2026は、2026年4月15日から17日までの3日間にわたって開催されました。会場となったのは、ハイフォン市内に位置するベト・ティエップ文化会館(Viet Tiep Cultural Palace)です。同会場は市中心部からのアクセスが良好で、周辺には宿泊施設や飲食店も充実しています。

同時開催としてVIAF 2026(産業オートメーション・フィエスタ)も行われ、自動化技術に特化した展示を一度に見られる構成となっていました。これにより来場者は、製造業全般から自動化・DX分野まで幅広い技術を一度の訪問で効率的に情報収集することが可能でした。

開催期間中の4月はベトナム北部の乾季にあたり、屋外での搬入・搬出作業も天候に左右されにくい時期です。次回は2027年4月21日から23日の開催が予定されており、出展準備を検討している企業は早めの計画立案が推奨されます。

出展規模と出展カテゴリー

本展示会の出展規模は約300ブースにのぼり、シンガポール、日本、韓国、中国、タイ、米国、ドイツなど10カ国以上の企業が参加しました。製造業に関連する幅広い分野がカバーされており、ベトナム北部における産業見本市としては最大級の規模を誇ります。

主な出展カテゴリーは以下の通りです。

出展カテゴリー 主な展示内容
工作機械・金属加工 CNC機械、旋盤、切削工具、研磨機、溶接機、板金加工装置
ロボティクス・自動化 産業用ロボット、協働ロボット、制御システム、スマート工場ソリューション
DX・ITソリューション AI、IoTプラットフォーム、CAD/CAM、生産管理システム、ERP
3Dプリンティング 積層造形技術、プロトタイピング装置
物流・マテハン フォークリフト、コンベア、倉庫自動化、搬送機器

特筆すべきは、従来の工作機械だけでなく、AIやIoTといったデジタル技術の出展比率が前年より増加した点です。製造業のDX化が進むベトナム市場の需要を反映した構成となっていました。

来場者の特徴と動員実績

VIMF Hai Phong 2026の来場者数は3日間合計で9,838名を記録しました。来場者満足度は92%にのぼり、次回2027年への再来場意向は95%という高い水準です。また、来場者の70%が展示製品の購入可能性ありと回答しており、商談に直結する場として高く評価されています。

来場者の職種別内訳を見ると、以下のような構成となっています。

  • エンジニア・技術職が42%と最多
  • 経営層(CEO・オーナー)が38%で決裁権者の来場比率が高い
  • 購買・運用部門が18%を占める

主要来場地域はハイフォンを中心に、ハノイ、バクニン、タイビン、クアンニン、フンイエン、ハイズオンとベトナム北部の工業集積地が網羅されているのが特徴です。VinFast、LG Display、Ford、PEGATRON、USI、BRIDGESTONE、KYOCERA、GEMADEPTといった大手バイヤー企業からの来場も確認されました。

アクセスと滞在に関するポイント

ハイフォンはベトナム北部最大の港湾都市であり、首都ハノイからは高速道路で約2時間の距離に位置します。カットビ国際空港からはタクシーで約20分とアクセスも良好で、日本からの来場者はハノイ経由での移動が一般的なルートとなっています。

ハイフォンの強みは港湾に近接した工業団地が多数集積している点にあり、展示会の前後に工場視察を組み合わせた効率的なスケジュールを組めることが来場者にとって大きなメリットとなります。実際に、展示会来場と合わせて近隣のディンブー工業団地やVSIP Hai Phongなどを訪問する企業も多く見られました。

運営体制と主催者の特徴

VIMFシリーズの主催者はOMG Events Management Co., Ltd.で、ベトナム国内の産業系展示会を多数運営する実績豊富なオーガナイザーです。VIMFはハイフォンだけでなく、ビンズオンやバクニンなどベトナム主要工業地帯を巡回するリレー形式で展開されている点が他の展示会とは異なる特長です。

マーケティング面では、40週間にわたる統合キャンペーンが実施されました。具体的には、個別招待状60,000通の直接配布、工業団地や主要道路への大型バナー2,500枚以上の設置、メール配信100,000通、事前Web登録6,000名の獲得という大規模な集客施策が展開されています。

日本国内の総代理店は株式会社ビッグビートが務めており、出展手続きからブース施工、通訳手配、現地運営サポートまでワンストップで対応しています。日本企業が初めてベトナム展示会に出展する場合でも、現地の商習慣を熟知したサポートを受けられる体制が整っています。

VIMF Hai Phong(ハイフォン)で注目された出展とトレンド

VIMF Hai Phong 2026では、製造業の進化を象徴する多彩な技術が披露されました。ここでは展示会レポート記事として、会場で特に注目を集めた出展内容とトレンドを紹介します。

注目出展社の展示内容と取り組み事例

今回のVIMF Hai Phongでは、日本、韓国、ドイツなどの工作機械メーカーが最新のCNC加工機やレーザー切断機を出展し、高い関心を集めました。特に日系企業のブースでは、ベトナム現地での導入事例を交えたプレゼンテーションが来場者の関心を引き、具体的な商談につながるケースが目立ちました。

また、シンガポールや台湾系の自動化ソリューション企業は、協働ロボット(コボット)を活用した生産ライン自動化のデモンストレーションを実施。中小規模の工場でも導入可能なコンパクトなシステム提案が、ハイフォン近郊に多い中小製造業者のニーズと合致していました。

VinFastやLG Displayといったハイフォン近郊に拠点を持つ大手バイヤーが積極的にブースを訪問しており、サプライチェーンの現地調達ニーズの高まりが実感される展示会となりました。こうした大手企業の来場は、出展企業にとって大きな商談機会を意味します。

会場で見られた技術と製品のトレンド

2026年のVIMF Hai Phongで顕著だったトレンドは、「スマートファクトリー」をキーワードとした展示の増加です。従来の単体機械の展示にとどまらず、工場全体の生産効率を最適化する統合ソリューションの提案が目立ちました。

会場全体で見られた主要な技術トレンドは以下の通りです。

  • AIを活用した品質検査システムと予知保全プラットフォーム
  • IoTセンサーによるリアルタイム生産モニタリング
  • 協働ロボットと人間が共存する柔軟な生産ライン
  • 金属3Dプリンティングによる多品種少量生産への対応
  • 省エネルギー型の空調・クリーンルーム設備

なかでもAIを用いた外観検査システムは、人手不足が深刻化するベトナム製造業において即戦力となるソリューションとして高い関心を集めていたのが印象的でした。複数のブースで来場者が長時間にわたって質問を行う場面が見受けられ、導入検討のフェーズに入っている企業が多いことがうかがえます。

デモやプレゼンの見せ方の傾向

VIMF Hai Phong 2026では、展示ブースにおけるデモンストレーションの見せ方にも明確な傾向が現れていました。静的な製品展示だけでなく、来場者が実際に機械を操作できる体験型の展示が増加しています。

効果的だった展示手法を以下の表にまとめました。

展示手法 具体例 来場者の反応
ライブデモ CNC加工機の実演切削、ロボットアームの組立作業 ブース前に人だかりができ、滞在時間が長い
体験型操作 タブレットでのIoTダッシュボード操作、協働ロボットのティーチング体験 名刺交換率が高く、具体的な質問が多い
映像・AR活用 大型モニターでの導入事例動画、AR技術による工場レイアウトシミュレーション 遠方からでも目を引き、集客効果が高い
ベトナム語対応 現地語でのプレゼン、ベトナム語カタログ配布 来場者との距離が縮まり、信頼感の醸成に有効

特に成果を上げていたのは、ベトナム語での技術プレゼンテーションと実機デモを組み合わせたブースで、来場者のエンゲージメントが格段に高まっていた点は見逃せません。言語の壁を取り除くことが、商談率の向上に直結することを改めて示す結果となりました。

業界別の注目ポイント

VIMF Hai Phongでは、ハイフォンおよびベトナム北部の産業構造を反映し、特定の業界向けソリューションに注目が集まりました。ハイフォン近郊には自動車、電子機器、タイヤ・ゴムなどの大規模工場が立地しており、これらの業界ニーズに応える展示が充実していました。

  • 自動車関連では、VinFastのEV生産拡大に伴うサプライチェーン構築支援ツールや精密金型技術
  • 電子機器関連では、LG DisplayやPEGATRONの要求に応えるクリーンルーム対応の搬送装置や微細加工技術
  • 物流関連では、港湾都市ハイフォンの強みを活かした倉庫自動化システムやAGV(無人搬送車)
  • エネルギー関連では、工場の省エネルギー化やカーボンニュートラルに向けた環境対応設備

ハイフォンならではの特徴として、港湾物流と製造現場を一体的に最適化するソリューション提案が目立ち、他のベトナム展示会とは異なる独自の商談テーマが生まれていたことが挙げられます。バクニンやバクザンといった近隣省の工業団地からの来場者も多く、ベトナム北部全域のサプライチェーンをカバーする場として機能していました。

VIMF Hai Phong(ハイフォン)から見えたビジネス成果

展示会レポート記事として最も重要なポイントが、実際のビジネス成果です。VIMF Hai Phong 2026では、出展企業と来場バイヤーの双方にとって具体的な成果が生まれました。

商談成立の具体事例と契約につながった要因

VIMF Hai Phong 2026では、来場者の70%が製品購入の可能性ありと回答しており、商談に直結する場としての機能が裏付けられています。特に、ハイフォン近郊の工業団地に拠点を持つ製造業企業からの引き合いが活発で、展示会期間中に具体的な見積依頼や工場訪問のアポイントにつながるケースが多数報告されています。

商談が成立しやすかった要因としては、以下の点が挙げられます。

  • 来場者の38%が経営層であり、その場で意思決定できるケースが多かった
  • ハイフォン近郊の工場で抱える課題(人手不足、品質向上、自動化)と展示内容が合致していた
  • 実機デモによって製品性能を直接確認でき、導入へのハードルが下がった
  • 展示会後の工場訪問を前提とした継続的な関係構築がしやすい地理的環境

都市部の大規模展示会とは異なり、ハイフォンでは「工場に近い場所で決裁権者と直接話せる」という地の利が商談成功の最大の要因となっています。移動コストが低いため、展示会期間中だけでなく翌週以降の工場訪問まで含めた商談プロセスが組みやすい環境です。

リード獲得とフォローアップの有効施策

展示会で獲得したリード(見込み顧客情報)を実際の商談や契約に転換するためには、会期中の対応と会期後のフォローアップが不可欠です。VIMF Hai Phongでは、主催者が事前登録システムを整備しており、来場者情報のデジタル管理が可能となっています。

効果的だったリード獲得・フォローアップ施策を整理します。

フェーズ 施策内容 ポイント
会期前 事前登録者へのアポイント打診、ターゲット企業への個別招待 事前登録6,000名のデータを活用
会期中 名刺交換・QRコードによるリード情報取得、アンケート実施 ベトナム語対応スタッフの配置が重要
会期後1週間 御礼メール送付、具体的な提案資料の送付 展示会の記憶が新しいうちに迅速対応
会期後1か月 工場訪問の実施、サンプル送付、見積提出 ハイフォン近郊であれば訪問コストが低い

VIMF Hai Phongの特長として、来場者の多くがハイフォンやハノイ周辺に拠点を持つため、会期後のフォローアップ訪問が物理的に容易であることが大きなアドバンテージです。展示会を「点」のイベントで終わらせず、「線」の営業プロセスにつなげることが成果最大化のカギとなります。

現地パートナーや代理店との協業チャンス

VIMF Hai Phongは、単なる製品販売の場にとどまらず、現地パートナーや代理店を開拓するための重要なビジネスマッチングの機会でもあります。ベトナム市場への新規参入を検討している日系企業にとって、信頼できる現地パートナーの確保は事業成功の前提条件です。

展示会でパートナー開拓に成功した企業の共通点として、以下が挙げられます。

  • ブース内に「代理店募集」の掲示をベトナム語で明示していた
  • 製品カタログや技術資料をベトナム語に翻訳し、現地企業が社内検討しやすい状態にしていた
  • 主催者が提供するビジネスマッチングプログラムを活用し、事前に候補企業とのミーティングを設定していた

ハイフォンは工業団地の集積地であるため、展示会に来場するローカル企業の多くが実際の流通・販売ネットワークを持っており、代理店候補の質が高いと評価されています。単発の商談だけでなく、中長期的なパートナーシップ構築を視野に入れた出展戦略が有効です。

出展効果の定量的な測定方法

展示会出展の投資対効果(ROI)を正しく評価するためには、定量的な測定指標を事前に設定しておくことが重要です。VIMF Hai Phongの出展企業が活用している主なKPIを以下に紹介します。

測定指標 測定方法 目安・基準
名刺・リード獲得数 名刺スキャン、QRコード読取 3日間で100〜300件が目安
有効商談数 具体的な見積依頼やサンプル要請の件数 リード数の10〜20%が有効商談化
会期後の成約率 6か月以内の受注実績追跡 有効商談の5〜15%が成約
ブース来訪者数 カウンターやカメラによる計測 全来場者の3〜5%の訪問が一般的
ブランド認知度向上 SNSメンション数、Webサイトアクセス増加 出展前後の比較で評価

展示会の効果は会期中だけでなく、会期後6か月程度のスパンで測定することが推奨されており、特にベトナム市場では関係構築に時間がかかるため長期的な視点が不可欠です。出展前にKPIを設定し、展示会後に振り返りを行うサイクルを確立することで、次回出展の戦略をより精度高く立案できるようになります。

ベトナムのビジネスには展示会出展が効果的

ベトナムでは、展示会への出展が企業のマーケティング戦略において極めて重要です。現地で開催される展示会は、自社の商品・サービスを認知してもらう最適な機会であり、特にBtoB企業にとって欠かせない施策の一つとされています。開催数も年々増加しており、幅広い業種で行われる展示会は、効果的な販促チャネルとして注目されています。

展示会はテストマーケティングの場としても活用でき、現地顧客の反応を直接確かめることができます。さらに、単なる商品PRにとどまらず業界関係者とのネットワークづくりにも活用できるため、新規参入企業が現地での認知度を高め人脈を広げる上でも有効です。

このような対面での商談や交流を通じて有望な新規顧客の獲得やパートナー企業の発掘にもつながるため、展示会出展はベトナムにおけるBtoBビジネスで欠かせない施策となっています。

まとめ

VIMF Hai Phong 2026は、来場者9,838名、約300ブース、10カ国以上の出展という規模で、ベトナム北部における製造業展示会として確固たる地位を築きました。来場者満足度92%、再来場意向95%という数字は、この展示会がバイヤーと出展企業の双方にとって実りある場であったことを物語っています。

ハイフォンという立地は、港湾都市としての物流優位性と、VinFastやLG Displayをはじめとする大手メーカーの工場集積という二つの強みを兼ね備えています。展示会レポート記事としてお伝えした通り、工作機械やロボティクスに加えてAI・IoTなどのDX関連技術が急速に存在感を高めており、ベトナム製造業の次のステージを示す展示会となりました。

次回VIMF Hai Phongは2027年64月1721日から1923日に開催予定です。ベトナム北部市場への参入や既存ビジネスの拡大を検討している企業にとって、早期の出展計画策定が競合に先んじるカギとなるでしょう。

株式会社ビッグビートは、海外展示会出展のサポートをしています。特に、タイやベトナムに現地法人を有しており、出展企画の立案から展示ブースの設営、コンパニオンをはじめとする運営スタッフの手配や管理に至るまで、日本の高い品質基準を維持したまま、現地からの迅速なサポートを提供することが可能です。

この記事のまとめ

  • VIMF Hai Phong 2026は来場者約1万名、300ブース規模のベトナム北部最大級の産業展示会
  • AI・IoT・協働ロボットなどDX関連の出展が増加し、製造業の変革トレンドを反映
  • 次回2027年4月開催に向けて早期の出展計画策定を推奨
  • ビッグビートのワンストップサポートを活用し、初出展でも安心の体制で臨む

著者:ビッグビート ASEAN推進編集部

ベトナム・タイを中心としたASEAN圏に進出、あるいはこれから進出を計画している事業会社に対し、現地でのBtoBマーケティング領域を総合的に支援する広告会社です。ASEAN圏現地での実務経験や企業支援の実績を基に、現地に根差した信頼性の高い情報発信を行っています。