Home 9 タイ現地情報 9 リード獲得ノウハウを徹底解説|BtoB企業が成果を出す方法と進め方
ベトナム 繊維産業

BtoB企業のマーケティング担当者にとって、リード獲得は毎年の重要テーマです。一方で「名刺は集まるのに商談につながらない」「問い合わせは増えたが質が低い」といった悩みは、多くの企業に共通するものではないでしょうか。リード獲得 ノウハウを身につけるには、集める方法だけでなく、集めた後の扱いまでを一続きで考えることが欠かせません。

国内の調査でも、リード獲得の課題として「リード数の不足」と「リードの育成の難しさ」がともに29.9%で並びました(IDEATECH「2025年版 BtoB企業経営者のリード獲得実態調査」、経営者107名)。数を集める段階だけでなく、育てて商談へ移す段階にも課題が広がっている状況です。

本記事では、BtoBのリード獲得 ノウハウを、方法の比較、展示会・セミナーで成果を高めるコツ、獲得後の選別・引き継ぎ・育成の順に整理し、あわせて、海外(ASEAN)でリードを獲得する際の注意点と、ビッグビートの海外向け支援も紹介します。

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この記事でわかること

  • リード獲得は「獲得・選別・育成・商談化」までを一続きで設計すると成果につながる
  • 展示会・セミナー・Web・SNSなどの方法ごとの特徴と、自社に合う選び方
  • 獲得したリードの選別基準、営業への引き継ぎ、育成と効果測定の進め方
  • ASEANでリードを獲得する際の現地事情の違いと、ビッグビートの支援内容

リード獲得 ノウハウの基本と現状の課題

まず、リード獲得の意味と全体の流れを確認し、そのうえで、BtoB企業がどこでつまずきやすいのかを、調査データから見ていきましょう。

リード獲得の意味と全体の流れ

リードとは、自社の商品やサービスに関心を持つ見込み顧客のこと。リード獲得とは、その見込み顧客の連絡先や属性を集める活動を指し、名刺交換、セミナーの申込、資料請求、問い合わせフォームなどの形で行われます。

ただし、連絡先を集めるだけでは売上につながりません。リード獲得は「集める」だけで完結せず、選別・育成・商談化まで含めた一連の流れとして設計することが、成果を左右するポイント。リード獲得のノウハウとして語られる工夫の多くは、次の4段階のどこかを改善するものだと整理できるでしょう。

  • 獲得:展示会、セミナー、Web、SNSなどで見込み顧客の連絡先を得る段階
  • 選別:関心度や検討状況で、すぐ営業すべき層と育てる層に分ける段階
  • 育成:メールや資料提供などで継続的に接点を持ち、検討を進めてもらう段階
  • 商談化:営業担当者が提案の場をつくり、受注に向けて進める段階

どの段階が弱いのかを見極めると、打つべき手が変わります。たとえば、獲得数は足りているのに商談が少ない場合は、獲得の方法を増やすよりも、選別と営業への引き継ぎを見直すほうが効果的です。

BtoB企業が抱える課題の実態

BtoB企業は、リード獲得のどこに課題を感じているのでしょうか。リード獲得施策を実施しているBtoB企業の経営者107名への調査(IDEATECH、2025年5月)では、次の結果が示されています。

リード獲得の課題(複数回答、経営者107名)
課題 回答割合
リードの数が不足している 29.9%
リードの育成が難しい 29.9%
リードの質が低い 25.2%
購入・契約までの移行が難しい 25.2%
データ分析や効果測定が不十分 22.4%

数の不足と育成の難しさが同率で並び、獲得後の課題が広く挙がっていることが読み取れるでしょう。マーケティング担当者・営業担当者を対象にしたファストマーケティングの調査(2026年5月、432人)でも、「アクセスや問い合わせは増えているのに、商談や受注が増えていない」状況に「よくある」「ときどきある」と答えた人が合計で62%に上りました。

決裁者へのアプローチにも壁があり、マクロミルとProFutureによる調査(2026年2月、103社)では、決裁者へのアプローチが「十分にできている」と答えた企業は9.7%にとどまりました。リード獲得の課題は、量だけでなく、誰にどう届けるかという質の面にも広がっていると言えるでしょう。

リード獲得の方法の比較

ここでは、リード獲得 ノウハウの土台となる代表的な方法を、特徴・向いている目的・注意点の観点で比較します。そのうえで、実施状況や効果の実態を確認し、自社に合う選び方を考えましょう。

リード獲得 方法の分類(オフラインとオンライン)

リード獲得の方法は、対面で接点をつくるオフライン施策と、Webを通じて接点をつくるオンライン施策に大きく分けられます。オフラインは商談に近い質の高いリードを得やすく、オンラインは広い範囲に継続して接点を持ちやすい点が特徴です。

リード獲得の主な方法の比較
方法 種別 特徴 向いている目的 注意点
展示会 オフライン中心 短期間で多くの見込み顧客と直接会える 新規開拓、製品の体験訴求 費用が大きく、費用対効果が見えにくい
セミナー・ウェビナー オフライン・オンライン テーマに関心の高い層を集められる 課題の深掘り、顧客の育成 集客と参加率の確保に工夫が必要
Webサイト・SEO オンライン 検索する人に継続して接点を持てる 顕在層の獲得、資産化 成果が出るまで時間がかかる
SNS オンライン 継続的な発信で認知と接点を広げられる 認知拡大、関係づくり 運用の継続と、問い合わせへの導線設計が必要
コンテンツ(資料・ガイド) オンライン 資料の提供と引き換えに連絡先を得られる 検討初期層の獲得、育成 ターゲットに合うテーマ設計が必要
広告 オンライン 短期間で狙った層に届けやすい 即効性のある獲得 止めると流入が止まり、単価管理が必要

どの方法にも得意・不得意があるため、単独で完結させず、複数の方法を組み合わせて設計するほうが、成果につながりやすいでしょう。たとえば、展示会で出会った層にセミナーの案内を送り、参加者へ資料を提供するといった、施策をつなげる設計が有効です。

施策ごとの実施状況と効果の実態

実際に、どの施策が使われ、効果を感じられているのでしょうか。同じIDEATECHの調査による、リード獲得施策の実施状況と効果があった施策は、次のとおり。

リード獲得施策の実施状況と効果があった施策(複数回答)
施策 実施している(経営者107名) 効果があった(回答した87名)
SNS 36.4% 33.3%
広告 29.0% 16.1%
展示会 27.1% 17.2%
セミナー・ウェビナー 18.7% 10.3%
SEO 13.1% 6.9%

この調査ではSNSが実施・効果の両面で最も高い割合でしたが、対象は経営者107名で、商材や業種によって傾向は変わります。イベント施策に絞ったITコミュニケーションズの調査(2025年10月、BtoBのマーケティング担当者237名)では、前年に実施した施策の1位は展示会の52.3%、3位はオンラインセミナーの36.7%でした。

調査ごとに上位の施策が異なるのは、対象者や商材によって、リードを獲得しやすい場所が違うためでしょう。同じ調査では、展示会に期待する目的は「リード獲得」が56.5%、ウェビナーの目的も「リード獲得」が59.8%で最多であり、展示会とセミナーは、リード獲得の主力施策として今も広く使われています。

一方で、費用対効果の課題も指摘されており、マクロミルとProFutureの調査では、ROI(費用対効果)に課題のある施策として「展示会」が42.7%で最も多く挙がりました。効果を測る仕組みを持たないまま出展を続けることが、課題の背景にあるのではないでしょうか。

自社に合う方法の選び方

方法を選ぶ際は、流行や他社の事例よりも、自社の状況から考えることが大切です。次の判断軸を順に確認すると、優先すべき方法が見えてくるでしょう。

  • ターゲットの行動:見込み顧客が情報収集をする場所(展示会、検索、SNS、業界メディア)
  • 商材の特徴:単価が高く検討期間が長いか、比較的短期で導入されるか
  • 社内のリソース:担当者の人数、コンテンツ制作や運営に割ける時間と予算
  • 目標とする成果:リードの数を重視するか、質を重視するか
  • 効果の測りやすさ:獲得から商談、受注までを追える仕組みがあるか

マクロミルとProFutureの調査では、媒体を選ぶ基準として「ターゲット層の濃さ」が43.7%で最優先の指標となっており、安く大量に集めるよりも、狙った層に届くかどうかを重視する傾向がうかがえます。

ITコミュニケーションズの調査は、展示会とオンラインセミナーに優劣はなく、オンラインとオフラインを組み合わせて展開することが成功の土台になると整理しています。まずは1〜2つの方法に絞って始め、獲得から商談までの数字を確認しながら、方法を足していく進め方が現実的でしょう。

展示会・セミナーで成果を高めるコツ

リード獲得 ノウハウの中でも実践しやすい、展示会とセミナーの成果を高める具体的なコツを整理します。どちらも、開催前と開催後の設計が結果を大きく左右します。

展示会での目的設計と来場者との会話

展示会で成果を出すには、出展前に目的とKPIを決めることが出発点。名刺の獲得枚数だけでなく、商談化を見込める有効リードの件数、その後の商談数まで、段階ごとに目標を置きます。目的が定まれば、ブースで訴求する内容や、担当者の立ち回りも決まります。

来場者は何を求めているのでしょうか。展示会白書(来場者1,089人への調査、2026年4月)では、来場者がブースを訪れる際に重視する点として「自社の事業課題に直結する情報」が51.5%で最多でした。ブースでは、製品の説明よりも、来場者の課題に合わせた会話を優先すると、記憶に残りやすくなるでしょう。

  • 出展前:目的とKPIを決め、来場が見込まれる企業へ事前に案内を送る
  • ブース設計:一目で何の会社かが伝わる訴求と、実機やデモで体験できる展示を用意する
  • 当日の会話:相手の課題や検討時期を聞き取り、その内容を名刺やリストに記録する
  • 開催後:会期中から翌営業日を目安に、会話に触れたお礼と資料を送る

会話の内容を記録しておくと、開催後のフォローが個別化でき、リードの選別にも使えます。名刺の山を渡されても、営業担当者は優先順位を付けられないでしょう。

セミナー・ウェビナーの集客と参加後の接点

セミナーやウェビナーの強みは、テーマに関心のある層を集められる点。ITコミュニケーションズの調査では、ウェビナーの利点として「参加のハードルが低い」が65.5%で最も多く、遠方の見込み顧客にも届きやすいことがうかがえます。一方で、集客と当日の参加率の確保は、運営側の工夫に左右されます。

集客では、参加者が得られる内容が具体的に伝わるテーマを設定し、申込ページで何がわかるかを明確に示すことが基本。申込フォームには「参加の目的」や「現在の課題」を選択式で入れておくと、開催後に関心度別のフォローができます。項目を増やしすぎると申込率が下がるため、必要最小限に絞ることも大切です。

  • 開催前:申込直後の確認メールと、開催前日・当日のリマインドで参加率を高める
  • 開催中:アンケートや質問の機会を設け、関心の高い参加者を把握する
  • 開催後:参加者へのお礼と資料送付、欠席者へのアーカイブ案内を早めに行う

参加した人だけでなく、申し込んだが参加しなかった人も、貴重なリードではないでしょうか。アーカイブや資料を届けることで、次の接点をつくれます。

獲得後のリード選別・営業への引き継ぎ・育成

リード獲得 ノウハウの中でも見落とされやすいのが、獲得後の扱いではないでしょうか。ここでは、選別の基準、営業への引き継ぎ、育成と効果測定の順に整理していきましょう。

リードの選別基準の設計

獲得したリードが、すべてすぐに商談へ進むわけではありません。展示会白書(出展企業536社への調査、2026年4月)の標準的な推計では、今すぐ営業・商談に進められるリードが約33%、将来的に検討可能なリードが約34%、対象外が約33%とされています。

そのため、リードを分ける基準を先に決めておく必要があるでしょう。基準は、営業とマーケティングで同じものを共有し、開催や施策の前に文書にしておくようにしましょう。BtoBイベントマーケティングの実態調査(EXPOLINE、2026年7月)でも、獲得したリードの基準についてマーケティング部門と営業部門の認識が食い違い、客観的な質の基準が整っていない実態が示されています。

リードの区分と対応の例
区分 目安 対応
今すぐ商談 課題が明確で、導入時期や予算の見通しがある 営業担当者が早期に連絡し、商談を設定する
将来検討 関心はあるが、時期や予算が未定 メールや資料提供で接点を続け、育成する
対象外 ターゲット外の企業や、情報収集のみの相手 一斉配信のみとし、営業対象から外す

区分の目安には、予算、決裁権、必要性、導入時期といった観点がよく用いられます。自社の商材に合わせて、どの回答や属性ならどの区分にするかを決めておいてください。

営業への引き継ぎと連携体制

選別したリードは、営業部門へ確実に引き継ぎます。引き継ぎの際は、名刺情報だけでなく、獲得した場面、会話の内容、関心のある製品や課題、選別の区分をセットで渡しましょう。情報が薄いと、営業担当者は初回の連絡で何を話せばよいかわからなくなります。

連携の仕組みも、成果を分ける重要な要素でしょう。ファストマーケティングの調査(2026年5月)では、営業とマーケティングが週1回以上の頻度でリードの質や施策の改善を振り返っている企業の契約目標達成率は84.8%でしたが、実施していない企業では26.7%にとどまりました。定期的な振り返りの場を設け、営業からの結果をマーケティングに戻すことが、リードの質を高める近道でしょう。

  • 引き継ぎの内容:会話の記録、関心事項、区分、次に取るべきアクション
  • 引き継ぎの期限:区分ごとに連絡までの期限を決め、放置を防ぐ
  • 結果の共有:商談化・失注の理由を、マーケティング側へ戻す

なお、この調査は企業の自己申告に基づくもので、振り返りの頻度だけが差を生むと断定はできません。それでも、両部門が同じ数字を見て話す習慣が、成果と結びついていることは読み取れます。

育成と効果測定の考え方

すぐには商談にならないリードは、育成して検討を進めてもらいましょう。獲得から受注までの期間について、ファストマーケティングの調査では、1か月以上3か月未満が27.8%、3か月以上が36.8%でした。獲得の直後に結果が出る施策ではないため、継続して接点を持つ設計が欠かせません。

育成の手段は、メールでの情報提供、関連資料の送付、セミナーの案内など。相手の関心に合った内容を選ぶことで、検討が進むタイミングを逃しにくくなります。育成では、一斉配信ではなく、関心や検討段階に合わせて内容を出し分けることが、開封や反応の質を高めます。

効果測定も、獲得数だけで終わらせないようにしましょう。同じ調査では、新規契約額を定期的に追っている企業は15%にとどまり、アクセス数(38.4%)や問い合わせ数(33.8%)を追う企業のほうが多くなっています。

段階別に追いたい指標の例
段階 主な指標 見えること
獲得 リード数、獲得単価 施策ごとの集めやすさ
選別 有効リードの割合 ターゲットに届いているか
商談化 商談化率、商談数 営業への引き継ぎの質
受注 受注率、受注額 施策が売上に貢献したか

商談化率の改善については、BtoBマーケティング担当者1,008名への調査(PRIZMA、2026年9月)で、6割以上の企業が平均商談化率20%未満と答えており、改善の取り組みで最も多かったのは、案内内容を「無料診断・体験・個別相談」へ変更したもので、45.1%でした。相手が次の一歩を踏み出しやすい提案に変えることも、有効な工夫でしょう。

海外(ASEAN)でリードを獲得する際の注意点

ここまでのリード獲得 ノウハウは、海外でも基本的な流れが変わりません。ただし、ASEANでリードを獲得する場合は、現地の展示会の動向、使われているチャネル、言語や商習慣の違いを踏まえて設計する必要があるでしょう。

タイ・ベトナムの展示会の動向

ASEANでは、展示会が今も有力なリード獲得の場といえるでしょう。タイの業界紙TTGの報道(2026年1月)によると、タイでは2025年に国際展示会が132件開かれ、参加者は2,360万人、展示会関連の収益は約29億米ドルに達しており、展示面積はASEANで最大とされ、展示会の参加者数と収益は2019年比で135%まで回復しています。

ベトナムでも、展示会の場を活用した商談機会が広がっているという状況。ベトナムの展示会は、首都圏だけでなく、工業団地に近い地方都市でも開催されていることが特徴です。ビッグビートのブログによると、製造業の展示会VIMFは、2025年にバクニン省で来場者が2万1,948人以上、出展社が370社(うち日系41社)という規模。バクザン省では来場者8,365人のうち、管理職が39%、製造業関係者が77%でした。

タイ・ベトナムの展示会に関する主な数値
国・展示会 主な数値 出典
タイ(国際展示会全体) 2025年に132件開催、参加者2,360万人、収益約29億米ドル TTG(2026年1月)
タイ(展示面積) 2025年の国際展示会の販売面積は67万平方メートルで、ASEANで最大 UFI
ベトナム(Vietnam Expo 2026) 2026年4月8〜11日にハノイで開催、500以上のブース、420社以上が参加(約半数が外国企業) VietnamPlus(2026年4月)
ベトナム(VIMF) 2025年バクニン省で来場者2万1,948人以上、出展社370社 ビッグビートのブログ

なお、タイの数値は国際展示会全体の実績、ベトナムの数値は個別の展示会の規模で、対象が異なる点に注意しましょう。単純に比べるのではなく、自社の業界に近い展示会の来場者層を確認して選ぶことが大切です。

現地で使われるチャネルの違い

展示会の前後で接点を保つチャネルは、国ごとに異なります。日本で一般的なメールや電話だけでは、現地の担当者に届きにくい場合もあるでしょう。DataReportalの「Digital 2026」(2025年11月公開、2025年10月時点のデータ)では、両国のSNS・メッセージアプリの利用状況が次のように示されています。

タイとベトナムの主なチャネルの利用状況
項目 タイ ベトナム
インターネット利用者 6,780万人 8,560万人
メッセージアプリ LINE:月間5,600万人 Zalo:月間7,830万人
Facebook 5,150万人(広告で到達できる数) 7,900万人(広告で到達できる数)
TikTok 5,660万人(18歳以上の広告到達数) 7,610万人(18歳以上の広告到達数)

タイではLINE、ベトナムではZaloとFacebookが、日常的に幅広く使われています。現地の見込み顧客と接点を持つには、国ごとに普及しているチャネルを問い合わせや資料請求の導線に組み込むようにしてください。ここで挙げた数値は、個人を含む利用者全体のもので、BtoBの購買担当者に限った数字ではありません。自社のターゲットが実際に使うチャネルは、現地の担当者に確認するとよいでしょう。

言語・商習慣・個人情報の扱い

言語の面では、Webサイトや資料が英語や日本語だけでは、現地の見込み顧客に響きにくくなります。タイ語やベトナム語の資料、現地の言葉で問い合わせできる導線があると、接点が生まれやすくなります。翻訳するだけでなく、現地の文化に合う表現に整えることも重要でしょう。

商習慣の面では、代理店や販売パートナーを通じた販売が中心の市場もあります。ベトナムとインドネシアで代理店経由の販売を中心としてきたオリオン機械は、現地ユーザーと直接対話するために展示会へ出展し、代理店のスタッフをブースに配置して来場者に対応したと、ビッグビートの事例で紹介されています。獲得したリードを、自社と代理店のどちらが、どの基準でフォローするのかを事前に決めておきましょう。

個人情報の扱いにも注意が必要です。タイでは個人情報保護法(PDPA)が2022年6月に全面施行され、当局による制裁金の事例も出ており、ベトナムでは個人データ保護法が2026年1月1日に施行されました。名刺や申込フォームで個人情報を集める際は、利用目的を明示し、同意を得る運用を現地の法令に合わせて整えるようにしましょう。具体的な運用は、現地の専門家に確認してください。

ASEANのリード獲得を支えるビッグビートの支援

ここまで見てきたように、海外でのリード獲得には、現地の言語、チャネル、商習慣への対応が欠かせません。ビッグビートは、タイやベトナムに現地法人を有し、ASEAN向けの複数の支援メニューを展開する企業。

海外向けの支援メニュー

ビッグビートのASEAN向けサービスは、リード獲得の各方法に対応する形で整理できます。次の表は、ビッグビートの公式サイトに記載されているサービスを、リード獲得での役割とあわせて示したもの。

ビッグビートのASEAN向けサービスとリード獲得での役割
サービス 支援内容 リード獲得での役割
海外展示会出展トータル支援 企画・準備、ブースデザイン・施工管理、多言語スタッフ・通訳手配、当日運営 現地の見込み顧客と直接会い、名刺や商談機会を得る
海外セミナー・カンファレンス運営サポート 企画・設計、会場選定・現地手配、集客・プロモーション、当日運営、アフターフォロー・レポート 関心の高い層を集め、課題の深掘りと接点づくりを行う
英語・現地語のWebサイト・ローカライズ支援 英語・タイ語・ベトナム語への翻訳・ローカライズ、SEO、表現調整 現地の言葉で検索や問い合わせを受けられる状態にする
海外向け各種コンテンツ制作 カタログ・パンフレット・チラシ、動画、現地印刷・配布支援 展示会や営業の場で使う資料を、現地向けに整える
海外向けSNS運用支援 Instagram・Facebook・X・TikTokの運用代行、キャンペーン設計、インフルエンサー連携・広告運用支援、分析・レポート 現地で継続的に認知と接点を広げる
海外交通広告 バス・タクシー・電車・空港広告の企画手配、デザイン・ローカライズ支援、効果測定・レポート 都市部で認知を広げ、見込み顧客の目に触れる機会をつくる

展示会でリードを獲得し、現地語のWebサイトや資料で受け止め、SNSで接点を保つといったように、複数のサービスをつなげて設計できることが特徴です。獲得から育成までを、現地の言葉と文化に合わせた施策でつなげられる点は、海外でのリード獲得 ノウハウを実行に移す際の支えになるでしょう。

展示会・SNSでの支援実績

ビッグビートの実績ページには、ASEANを中心とした支援事例が掲載されています。ここでは、リード獲得に関わる3つの事例を、掲載されている範囲で紹介します。

  • 住友重機械工業:ベトナムでのFacebookマーケティングの事例。Facebookページのフォロワー数が約200人から約7,000人に増え、Facebook経由での問い合わせが実現。「展示会と比較しても費用対効果が高い」と評価された
  • オリオン機械:VIMFとManufacturing Indonesiaへの出展事例。代理店経由の販売が中心だった中、現地ユーザーと直接対話。実機展示を通じて製品の市場性を確認し、重点製品に位置づけた
  • YAMAHA ROBOTICS SOLUTIONS ASIA:ベトナムのVIMF2025への出展事例。事前に設定した顧客情報取得の目標は概ね達成し、多様な企業層への認知を拡大できた

3つの事例に共通するのは、施策の目的を事前に定め、現地の状況に合わせて実行している点です。展示会でもSNSでも、リード獲得の成果は、目的と現地への適合の両方に左右されます。海外でのリード獲得は、現地の状況に詳しいパートナーと目的を共有して進めることで、準備の負担と失敗のリスクを抑えやすくなるでしょう。

ただし、掲載されている成果は各社の個別の事例であり、同じ結果を保証するものではありません。自社の商材やターゲットに合わせた設計が必要です。

よくある質問

Q. リード獲得 ノウハウとして、まず何から始めればよいですか

A. 現状の把握から始めましょう。獲得数、有効リードの割合、商談化率、受注率を段階別に確認し、最も弱い段階を特定し、獲得数が足りない場合は方法の追加、商談化が弱い場合は選別基準と営業への引き継ぎの見直しを優先します。

Q. リード獲得 方法は、展示会とWebのどちらを優先すべきですか

A. どちらが優れているとは言えません。ターゲットが情報収集をする場所と、商材の検討期間で決めるとよいでしょう。対面での体験が重要な商材は展示会、検索されやすい課題があるならWebやSEOが向きます。両者の組み合わせも、有効な手段でしょう。

Q. リードの質が低いと感じる場合はどうすればよいですか

A. まず、質の基準が営業とマーケティングで共有されているかを確認します。そのうえで、ターゲットの定義、申込フォームの項目、訴求内容を見直しましょう。質の基準が曖昧なままだと、施策を変えても改善の判断ができないでしょう。

Q. 獲得したリードは、どのくらいの期間フォローすべきですか

A. 一律の期間はありません。調査では、獲得から受注まで3か月以上かかる企業が36.8%でした。すぐに商談にならないリードも、関心に合わせた情報提供を続け、検討が進んだ段階で営業につなげましょう。

Q. 海外(ASEAN)でも、国内と同じリード獲得のノウハウは使えますか

A. 獲得、選別、育成、商談化という流れは同じです。ただし、使われるチャネル、言語、商習慣、個人情報の扱いが国ごとに異なるため、現地に合わせて設計しましょう。タイではLINE、ベトナムではZaloやFacebookの利用が広がっています。

Q. ビッグビートは、海外のリード獲得でどのような支援ができますか

A. ASEAN向けに、海外展示会出展のトータル支援、海外セミナー・カンファレンスの運営サポート、現地語のWebサイト・ローカライズ、コンテンツ制作、SNS運用支援、海外交通広告などを提供しています。目的に応じて、必要なものを組み合わせてご相談ください。

まとめ

BtoBのリード獲得は、連絡先を集める施策を増やすだけでは、成果につながりません。獲得、選別、育成、商談化を一続きの流れとして設計し、どこが弱いのかを数字で確認することが、リード獲得 ノウハウの出発点です。

方法の選び方では、ターゲットの行動、商材の特徴、社内のリソースを基準に、展示会・セミナー・Web・SNSなどを組み合わせましょう。展示会やセミナーでは、開催前の目的設計と開催後のフォローが結果を左右します。獲得後は、営業とマーケティングで選別基準を共有し、定期的に振り返る仕組みを持つようにしてください。

海外(ASEAN)でリードを獲得する場合は、現地の展示会の動向、チャネル、言語、個人情報の扱いへの配慮が加わります。現地の事情に詳しいパートナーと進めることも、有効な選択肢となるでしょう。

株式会社ビッグビートは、海外展示会出展のサポートをしています。特に、タイやベトナムに現地法人を有しており、出展企画の立案から展示ブースの設営、コンパニオンをはじめとする運営スタッフの手配や管理に至るまで、日本の高い品質基準を維持したまま、現地からの迅速なサポートを提供することが可能です。海外セミナー・カンファレンスの運営サポートや、現地語のWebサイト・ローカライズ、SNS運用支援などにも対応していますので、あわせてご相談ください。

この記事のまとめ

  • ✓リード獲得は、獲得・選別・育成・商談化まで一続きで設計する
  • ✓選別基準は営業と共有し、定期的な振り返りで質を高める
  • ✓ASEANでは現地のチャネル・言語・法令に合わせて、リード獲得を設計する

著者:ビッグビート ASEAN推進編集部

ベトナム・タイを中心としたASEAN圏に進出、あるいはこれから進出を計画している事業会社に対し、現地でのBtoBマーケティング領域を総合的に支援する広告会社です。ASEAN圏現地での実務経験や企業支援の実績を基に、現地に根差した信頼性の高い情報発信を行っています。