展示会レポート|exhibition report
VIMFバクニン2024
VIMFバクニン2024、製造業の未来を形作る魅力的な展示会
ビッグビートのASEAN推進営業部は、2024年11月6日から8日まで開催された「VIMFバクニン2024」を視察してきました。VIMF(Vietnam Industrial Manufacturing Fair)は、ベトナム各地の工業都市や工業団地を会場に、リレー方式で開催される展示会であり、2024年はベトナム南東部ビンズオン、中部ダナン、北部バクニンの3都市で開催されました。2025年には、ビンズオン、バクニン、バクザンで開催される予定です。
バクニン省の特徴と産業状況
バクニン省は、ベトナム国内で最も面積が小さい省で、ハノイ市中心部から東北約30キロに位置しています。周辺にはハノイ市、バクザン省、ハイズオン省、フンイエン省が接しており、政府の都市計画においては首都圏に含まれています。面積こそ小さいものの、ダイナミックな政策のもとで鉱工業生産高は全国トップ5に入り、北部地域では鉱工業生産高で2位を誇ります。特にサムスン、ノキア、キヤノン、ホンダなど、世界的な大企業が集まる地域としても知られています。
VIMFバクニン2024の様子
2024年11月6日朝、VIMFバクニン2024の会場に到着した時点ですでに会場周辺は賑わいを見せていました。登録カウンターには多くの来場者が列を作り、会場内ではベトナム企業をはじめ、台湾、中国、シンガポール、日本など、さまざまな国・地域の企業が一堂に会していました。ベトナム語はもちろん、頻繁に中国語も耳にしました。来場者の多くはベトナム人と見受けられましたが、日本人の姿もちらほら見受けられ、国際色豊かな雰囲気が漂っていました。
また、ベトナムの企業ブースでは、英語での応対が行われる場面も多く見られました。どのブースにも英語が堪能なベトナム人スタッフが対応しており、外国人にとっても非常に参加しやすい環境が整っていました。さらに、日本に住んでいた経験があるベトナム人スタッフが、日本語で対応してくれる場面もあり、非常にありがたく感じました。
出展企業の一部によると、この展示会場は、工業団地が周辺に広がる優れた立地条件下にあり、ターゲットとなる顧客と直接的に接点を持つことができるため、非常に戦略的な場所だと評価されています。このため、多くの企業が積極的に参加しているとのことです。
印象的だったもう一点は、会場がA、B、C、D、Eの各ホールに分かれていた点です。Aホールは元々の建物内に設けられていたのに対し、それ以外のホールはこの展示会のために新たに仮設で設置されたものでした。このような規模での会場設営は、イベントの盛況さと主催者の本展示会への強い意欲を感じさせるものであり、非常に希望に満ちた取り組みだと感じました。
本展示会には、ヤマハ、富士フィルム、エプソン、ファナック、Toshiba Software、SATO、NTTデータ、Isuzu Tech、NTN、芝浦機械 、CKD、ブラザー工業 など、さまざまな日系企業が出展していました。これらの企業は、各分野で先進的な技術や製品を披露し、来場者に強い印象を与えていました。今後、さらに多くの日系企業が注目を集め、出展企業の数も増加すると予想されます。
今後の展望
VIMFは、地域ごとの産業の特性やニーズを反映した展示会として、今後も注目される展示会であると言えます。特に、製造業を中心とした各国企業の出展が集まり、商談の場としても重要な役割を果たしています。ビッグビートは、今回の視察を通じて、今後の事業展開に向けた貴重な情報を得ることができました。今後のASEAN地域での営業活動においても、このような展示会の活用が鍵となるでしょう。
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