YAMAHA ROBOTICS SOLUTIONS ASIA PTE LTD.：VIMFバクニン 2025 出展サポート事例

ベトナム北部で開催されるベトナム国内最大級の産業展示会「VIMF2025（Vietnam Industrial & Manufacturing Fair）」が、2025年11月5日から7日にかけて、バクニン省で開催されました。本展示会は、北部ベトナムを中心に製造業関係者が集まり、最新の製造設備や自動化ソリューションが一堂に会する場です。
今回は、 YAMAHA ROBOTICS SOLUTIONS ASIA PTE LTD.の事例をご紹介します。
インタビューさせていただいたのは、ベトナム全土における産業用ロボット事業の運営責任者として活動されている小笠原さんです。同社の事業概要、 VIMF出展の背景、ビッグビートを選んだ理由や展示会での成果について伺いました。 

YAMAHA ROBOTICS SOLUTIONS ASIA PTE LTD.の事業紹介

ヤマハのロボティクス事業は、1976年に社内の自動化を目的として産業用ロボットの開発から始まりました。その後、産業用ロボットだけでなく、表面実装機（SMT）、半導体後工程装置、生産自動化トータルソリューションなど、幅広い分野に展開しています。単体機器を提供するだけでなく、製造工程全体を見渡したトータルソリューションを提供できる点が強みです。ハードとソフトの両面から生産効率を最適化できるので、お客様の現場に合わせた提案が可能です。
例えば、複数工程を統合した自動化ラインの構築や、表面実装ラインや半導体後工程の生産ラインの分析・最適化など、現場の課題に応じてサポートしています。こうした取り組みで、製造現場の自動化に貢献すると同時に、従業員がより創造的な業務に集中できる環境作りも目指しています。人手不足や技能継承の課題が深刻化する中で、ロボティクス事業の社会的な意義もますます高まっています。

VIMF出展の背景

ベトナム全土の産業用ロボット事業を担当しており、拠点はハノイ近郊のタンロン工業団地にあります。もともとモーターサイクル部品工場の敷地内の一角を活用して事業を展開しており、2025年3月から正式に現地赴任しています。それ以前は日本から月1回程度の出張で現地顧客対応を行っていました。
VIMFは北部ベトナムで開催される最大規模の産業展示会で、約2万人が来場し、370社が出展しています。日系企業は約40社と限られていますが、日系ブランドとしての存在感を示す重要な場です。
近年では多くのお客様が中国からベトナム北部へ生産拠点を移されてきており、今回の展示会の開催場所であるバクニンを中心に、工場自動化へのニーズが非常に高まっていると感じています。そうした背景もあり、中国から北部ベトナムへの生産拠点移転の加速、ターゲット顧客の北部集中、そしてバクニンという立地の適合性を踏まえて出展を決めました。

また、今回の展示会では、より多くの方に当社ならではの自動化ソリューションを提案し、より多くのお客様の生産課題の解決に貢献できればという思いで出展しました。

ビッグビートを選んだ理由

通常の事業運営と並行しながら出展準備を進めていく必要があり、現地運営やスケジュール調整が大きな負荷となっていました。インド市場同様、ベトナムでの出展についても不安要素が多く、信頼できるパートナーの存在が重要でした。
いくつかの候補を検討しましたが、ビッグビートを選んだ決め手は、急な依頼や細かな修正にも柔軟に対応してくれたことが、特に印象に残っています。

VIMF出展での成果

展示会を通じて、事前に設定した顧客情報取得の目標は概ね達成できました。来場者はベトナムローカル企業が中心で、中華系企業、韓国系企業、日系企業など様々な企業が多く訪れました。こういった幅広い企業に向けて認知を拡大できたことは大きな成果だと捉えています。
ブースでは製品展示やデモ機を通じて直接的な顧客接点を作ることができたことは、今後の商談につながる基盤になっています。展示会で得た顧客情報は今後の営業活動やマーケティングに直結する非常に重要な資産です。
一部の搬入時の不備（敷板の紛失）以外は概ね順調に運営でき、出展全体に大きな支障はありませんでした。

ビッグビートのサポートへの評価と期待

今回は産業用ロボット製品だけでなく、半導体後工程装置や表面実装機、モーターサイクルといった製品の展示も企画しており、複数の事業関係者を巻き込みプロジェクトを推進しておりました。その中でも、デザイン修正などの再三にわたるお願いにも柔軟にご対応していただき、無事に展示会を終えることができて大変感謝しております。
特に展示会当日でも急な依頼や細かい修正もスムーズに対応してもらえたので、安心して準備を進めることができました。
今後は、展示会以外の分野ベトナム以外の他国の出展サポートでも継続的に協業できればと考えており、信頼できるパートナーとして期待しています。